研究課題/領域番号 |
01510280
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
英語・英文学
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研究機関 | 明星大学 |
研究代表者 |
山田 昭広 明星大学, 人文学部, 教授 (60020517)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1991年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1990年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1989年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | ジョン・フォ-ド / 戯曲本文 / 本文分析 / 分析書誌学 / PRESSーVARIANTS / PRESS-VARIANTS |
研究概要 |
本研究の目的は(1)シェイクスピアの後輩劇作家ジョン・フォ-ドの戯曲の古版本全部についての本文校合によって本文移動のあとを解明し、(2)古版本の本文分析によって植字工の特性を解明したあと、(3)フォ-ドの戯曲本文の確立を目指すことであった。 その出発点は現存本123点の確認であったが、別途提定した報告書『ジョン・フォ-ドの戯曲の書誌学的研究』13〜15ペ-ジの“CENSUS OF EXTANT COPIES"からわかるように、研究の最終段階では、その数は実に233点にもなった。追加された約100点のうちの多くは過去の研究者たちが見逃したものであった。関係図書館の数は41の及び、その所在は世界5カ国(イギリス、アメリカ、日本、オランダ、スエ-デン)にまたがった。 初年度および2年度の研究成果はそれぞれの「実績報告書」によってすでに報告した通りであるが、それは計画のほぼ順調な実施結果であったということができる。すなわち、1次資料の収集と整理を進めるかたわら、本本の校合を通して発現された異国を記録し続ることができたし、植字工特性を割り出すためのコンピュ-タ処理による本文分析も不完全ながら行なうことできた。 なかでも、上述の通り、1次資料の収集は予想をするかに上回る成果を見た。その結果、資料収集の密度は間違いなく世界随一のものになったと確信できるし、本研究の第1目標である本文の異同記録も研究史上屈指のものに仕上げ得たと自負できる。 しかし本研究の最終目標ともいうべき、植字工の特性をふまえた本文の確立と校本の作成にはなお時間をかけなければならない。
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