研究課題/領域番号 |
01510293
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
その他外国語・外国文学
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
藤本 幸夫 富山大学, 人文学部, 教授 (70093458)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 朝鮮書誌学 / 朝鮮語学 / 文献学 / 版本学 / 書誌学 / 活字 / 印刷文化 |
研究概要 |
本年度研究し得た所は、下の如くである。 1.東京大学文学部蔵小倉文庫は、朝鮮語学資料で有名であるが、それを調査研究することによって、新しい知見を得た。その一は、16世紀後半資料に訓読の痕跡を有するものを二点発見したことである。近年高麗時代の訓読資料が発見されて以来、李朝初期の資料二種発見されていたが、筆者が新たに二種発見したことになる。更に詳査の上発表する予定である。その二は、明治初年の対馬及び釜山の韓語教習所の資料の発見である。従来その実態は明らかでなかったが、解明の大きな手掛りを得た。 2.広島大学と京都大学の調査では、今回はさほど珍しい資料の発見はなかった。 3.対馬宗家本の調査では、そこに蔵される書の多くが、刻工名の調査によって同じ17世紀半頃に、慶尚道という同じ地方で刊行されていることが判明した。又『大般若経』600巻を簡単に調査したが、高麗のかなり古い板であることが判り、又他に中国刊本とされる経典類も、高麗刊本であることが明らかになった。この『大般若経』は所謂初雕本とされるものであるが、眞正の初雕本か否やは判定が甚だ難しい。筆者は初雕本とされる南禅寺蔵本を調査しており、そこから得られた所見等を考慮に入れて、検討を加えたいと思う。更に壹岐安国寺にも初雕本と見做されるものがあり、今後はこの調査も行って判定の手掛りを検出したいと考える。日本は残存資料に恵まれているが、調査研究が甚だ不充分な現状にある。
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