研究課題/領域番号 |
01530037
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
経済事情・政策学
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研究機関 | (財)労働科学研究所 |
研究代表者 |
鷲谷 徹 財団法人労働科学研究所, 社会科学研究部・室長主任研究員 (00124313)
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研究分担者 |
橋元 秀一 財団法人労働科学研究所, 社会科学研究部, 研究員 (20183907)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1990年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1989年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | マイクロエレクトロニクス / 熟練技能 / 技能伝承 / 職務再編成 / 技術革新 / 職務用再編成 / 技術伝承 / 高齢化 |
研究概要 |
マイクロエレクトロニクス(ME)技術の生産工程への導入に伴い、当該工程においては省力化・省人化が進むと共に職務の分解・再編成も著しく進んでいる。にも拘らず、プレイバック型ロボットに対するティ-チングの主たる担い手がしばしば旧来型熟練技能者であるように、機械工作作業のかなりの部分は、相当長期間にわたって、根底における熟練的技能のバックアップなしには立行かない。ところで、この間の技術革新の進展に伴い、職場における熟練技能の担い手である中高年齢者がME化工程から排除される傾向がみられた。今後の労働力の高齢化の進展を展望するとき、中高年齢者の活用とモラ-ルアップは必須である。技術的視点と労使関係視点の両面から、中高年齢者を中心とする熟練技能者の活用は企業経営上のキイの一つたらざるを得ない。 ME化と熟練技能保全・伝承にかかわる枠組みを実態調査を踏まえて例示するならば、次のとおりである。 1) ME化にはコスト面で引き合わない程度の小ロット製造部門や、精密加工を要する試作部門、治工具作製部門等、高度な熟練技能が相当長期間にわたって要求される部門は少なくない。 2) 工程の自動化が進み、生産に必要な人員が減少した部門でも、直接工のうち、当該工程の流れを熟知し、生産の勘所を押さえられるベテラン作業者の存在は欠かせない。 3) 熟練技能(工)を目的意識的に保全しようとする方法としては、試作部門への集中配置、保全・修理部門への配置の他に、特定工場や特定ラインに熟練工を集めて専ら汎用機により技能を活かした作業を行わせる例がある。また、熟練技能の文書記述、映像記録等の例もみられる。
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