研究課題/領域番号 |
01530065
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
商学・経営学
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研究機関 | 高崎経済大学 |
研究代表者 |
岸田 孝弥 高崎経済大学, 経済学部, 教授 (00106262)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1990年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1989年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | マン・ロボットシステム / 副次行動 / フリッカ-値 / 規制作業 / 作業感情 / 作業能率 / サイクルタイム / 単調作業 / マンーロボットシステム / フリッカ-水準 / 規制度 / 残業 / 単調感 / ネガティブ感情 / マン-ロボットシステム / 労働負担 |
研究概要 |
今まで産業場面におけるロボットの研究は、マン・マシン・システムにおけるロボットの研究が中心であり、しかもロボットによる事故対策としての安全面の研究に力が入っていたことはいなめない。本研究では、産業現場の人手不足対策として、多くの企業でロボットが導入され、その結果、現場では、ロボットと人間が協働をよぎなくされている現実をふまえて、ロボットによる規制作業に対して、作業者がどのような生理・心理学的な影響を受けているかを明らかにしたものである。 研究成果では以下のようである。 1.ロボットと協働して組立作業を行っている組立ラインの作業者のフリッカ-値は、ロボットによる作業の規制度が強い規制作業のためか、作業後のフリッカ-値が低下しており、単調作業としての特徴が認められたほか、作業後にそれなりの労働負担が残っていることがうかがわれた。また作業終了後10分後のフリッカ-値は上昇例が多く、作業中の大脳機能の低下していることが示唆された。 2.作業者の副次行動をみると、午後の副次行動が多発しており、作業中の大脳の活動水準の維持への努力が認められた。また休憩時間終了後には、副次行動が減少しており、作業者が休憩によりリフレッシュしていることが認められ、休憩の効果が確められた。 3.作業能率を組立個数とサイクルタイムの関係からみていくと、休憩後1時間から1時間半後に作業能率が上昇しており、作業者がロボットと協働して必死で働いている様子が明らかになった。 4.作業感情調査が結果では、ネガティブ感情が日を経るにして増大し、午前から午後へと時間帯も遅くなるなど、単調さが問題になっていた。 5.ロボットを使用した作業で、残業が長くなると、ロボットによる規制作業のほかに残業の影響が大きく表われ、作業者の負担が増していた。
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