研究課題/領域番号 |
01530069
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
商学・経営学
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研究機関 | 学習院大学 |
研究代表者 |
河野 豊弘 学習院大学, 経済学部, 教授 (00080359)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 企業文化 / 活力ある企業文化 / 長期計画 / 戦略指向の空気 |
研究概要 |
企業分化とは企業内の人々に信じこまれた価値感、認識のしかたと意思決定のしかた、行動パタ-ンである。 これらの企業分化の類型化を行い、(2)活力ある企業文化、(2)専制者に追隨しつつ活力ある文化、(3)官僚的企業文化(4-1)澱んでいる企業文化、(4-2)専制者に追隨しつつ澱んでいる企業文化にわけ、88社の実態調査の結果を分析して、それを規定する要因、その特性、それらの業績を明らかにした。 次に88社の約120の質問の回答デ-タのクラスタ-分析を行ない、再分類を行なった。クラスタ-分析による再分類と、前に重要な因子によって行なった分類との比較を行ない、ほぼ同じ分類となることを確認した。 次に戦略的意思決定と企業文化との関係を明らかにするために、長期計画の実態調査を行ない、それを分析した。この調査では、公式の長期計画のシステムを調査することをも行なった。 この調査の結果、次のことが判明した。公式の長期計画の立案は、企業を戦略指向にし、活性化する助けとなること、即ち長期計画によって将来の危機を認識し、環境への情報の感受性を高め、かつ毎年定期的に戦略のアイデアを出すことによって、戦略上の問題点を認識するようになる。反面において長期計画が成功するためには、企業文化が活性化しており、戦略指向となっていることが必要であり、そうでない場合には長期計画は形式的になってしまう。 この循環的な関係を絶つものは何か。先づ自社の業績を分析して、危機感をもつことが必要である。次にトップマネジメントが明確なビジョンを示すこと、ラインやスタフが参加すること、計画が具体化され、実績検討等がなされること、等である。
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