研究課題/領域番号 |
01540231
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
核・宇宙線・素粒子
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
大塚 孝治 東京大学, 理学部, 助教授 (20201379)
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研究分担者 |
杉田 道昭 日本原子力研究所, 研究員
吉永 尚孝 東京大学, 大型計算機センター, 助手 (00192427)
吉田 宣章 東京大学, 理学部, 助手 (80182773)
有馬 朗人 東京大学, 理学部, 総長 (40011465)
MICHIAKI Sugita Japan Atomic Energy Research Institute, Researcher
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1991年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1990年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1989年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | 相互作用するボゾン模型 / IBM / IBFM / 集団運動 / O(6)対称性 / 回転運動 / 混合対称状態 / 超変形 / 球形 / 変形 / 相転移 / gボゾン / fボゾン / 三軸非対称変形 / O(6)極限 / IBMー2 / サマリュウム / M1励起 / 0(6) / 変形核 / 八重極変形 / アクチナイド核 / トリウム / ス-パ-・ベ-タ-・バンド / ベ-タ・バンド / 荷電分布 |
研究概要 |
本研究により、原子核に於ける集団運動について次の諸点が明らかになった。(1)原子核の形が球から楕円体へ変化する相転移について、sdgボゾン模型の立場からサマリウムのアイソトープについて研究し、それが磁気的励起強度にきれいに反映している事を示した。さらに同様の研究をポロニウム、ラジウム、などの領域に拡張して行った。また、この相転移領域でE2遷移にどのようなパウリ効果が現れるかも示した。(2)八重極変形をspdfボゾン模型を用いて研究した。(3)三軸非対称変形について、sdボゾン模型の立場から研究した。ペアリング相互作用によるレベルの圧縮効果とガンマ不安定変形の関係について研究し、その効果の解析的表現をO(6)対称性の場合について示した。 これら以外にも、奇質量核の構造を相互するボゾン-フェルミオン模型により幾つかの原子核について調べた。また、偶々核の高スピン状態に見られる慣性能率の変化を簡単に表わす方法を提案した。相互作用するボゾン模型を拡張して超変形状態が記述出来るようにした。それにより、超変形バンドに属する状態からバンド外へのE2遷移についての推定も行った。混合対称状態について、鉄、カドミウム、バリウムの原子核につてい研究した。対称性とカオスの関係についても殻模型や相互作用するボゾン模型を用いて調べた。原子核の回転運動に於ける陽子と中性子の結合様式について、量子的な相互運動の観点から論じた。 以上のように、様々な側面から原子核集団運動を研究し、理解を深めた。
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