研究課題/領域番号 |
01540242
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
核・宇宙線・素粒子
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
星野 香 名古屋大学, 理学部, 助手 (70022738)
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研究分担者 |
中村 光廣 名古屋大学, 理学部, 助手 (90183889)
丹羽 公雄 名古屋大学, 理学部, 助教授 (60113445)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1989年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 光DISK / 高エネルギ-物理学 / 大量デ-タ |
研究概要 |
光DISKという大容量で高速ランダム・アクセスのできる新しい媒体を用いたデ-タ処理を、そのハンドリング ソフト・ウェア-を構築整備するとこによって、高エネルギ-物理学実験の分野で初めて実用化に成功してきた。更に、このシステムを強化することで、従来では考えも及ばなかった新しい解析方法を用いることができるようになり、解析の高能率化に大きく貢献してきた。 当研究室で解析を行っているFermilab E653 実験Run2は約1千万反応(1反応につき約80Kbyte)を記録した実験である。その大量デ-タ故に、何段階にも及ぶ濃縮作業を経てエマルションによる解析対象反応は約1万反応程度にまで絞られてくる。ランダム・アクセスを必要とするエマルションの解析では、この約1万反応に及ぶデ-タを光DISKで処理する効果は絶大であった。 従来迄の解析方法では、濃縮段階に於て取り除かれていく反応に関してはそのデ-タが大量なことや、一旦取り除かれたデ-タを再び読み出すことはその作業が大変煩雑なために省みられることがなかった。しかし、濃縮段階前のデ-タから得る情報は、全体の解析を高能率化するためや濃縮作業自身などの評価には大変重要である。今回、光DISKの応用範囲をこの段階にまで広げることによって、これらの作業を可能にし解析の高能率化に大きく貢献することができ、濃縮作業そのものまでエマルション解析の現場で行うことができるようになった。また、統計量を飛躍的に増大させることができるため、従来までは確認できなかった現象を確認でき、実験全体の信頼性を確かめることができた。 これらのことにより、高エネルギ-物理学の分野に新しいスタイルの解析方法を確立してきた。今後は、その優れた性能故に応用範囲が更に広がることが期待される。
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