研究課題/領域番号 |
01540307
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物理学一般
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
石原 武 筑波大学, 物理工学系, 教授 (30111363)
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研究分担者 |
原 俊介 筑波技術短期大学, 教授 (10091919)
戸嶋 信幸 筑波大学, 物理工学系, 助教授 (10134488)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1991年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1990年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1989年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | エキゾチック原子 / ミュ-オン触媒核融合 / ポジトロニウム / ミュ-オン分子 / ミュオン触媒核融合 / 反水素原子 / ミュ-オン / 核融合 |
研究概要 |
高い励起状態まで考慮した大規模な変分計算を行い、(ddμ)、(dtμ)の系に多くの共鳴状態が存在することを発見した。これらの中には、水素分子の解離エネルギ-より低い状態がいくつかあり、これらを通じてのμ分子生成の可能性を指摘した。dμ+tの衝突系でμ粒子の移行、弾性散乱の断面積を超球座標での断熱基底を用いて計算した。結果は以前我々がdistrted atomic orbital法によって求めた値と核断熱基底による計算値の中間値を与え、きわめて興味深い。ガウス基底による変分計算の新しいコ-ドを開発し、波動関数を求めた。エネルギ-固有値は、spheroidal座標によるものとほぼ同程度の精度が得られた。ミュ-オン分子(dtμ)の共鳴生成過程はミュ-オン触媒核融合におけるもっとも重要な過程である。これまでに、Vinitskiiらによって生成率が計算されているが、その値の実験より予測される値より1桁小さい。これは、初期状態の座標系のとり方に問題があるためと考えられる。我々は、正しい漸近形を保証するためにヤコビ座標を導入し、生成率を計算した。波動関数には昨年度開発したガウス基底による変分波動関数を用いた。その結果、Vinitskiiらの30倍大きい生成率を得、実験値を説明することに成功した。(dtμ)分子のJ=1、v=1の浅い束縛状態のエネルギ-は三体系として極めて高い精度で計算されているが、実際には[(dtμ)dee]の複合分子中でのエネルギ-が必要である。この多体系でのエネルギ-を孤立系に電子による相互作用を摂動として取り込むことにより、計算を行った。陽電子が原子より電子を奪い、ポジトロニウムを形成する過程は、実験的にも理論的にも取扱いが難しいが、我々はTCDW法2次ボルン近似を用いて断面積を求めた。
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