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エアガン・ランドエアガンを用いた地震波低速度域の地殻微細構造の研究

研究課題

研究課題/領域番号 01540323
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 固体地球物理学
研究機関東北大学

研究代表者

長谷川 昭  東北大学, 理学部, 教授 (40004460)

研究分担者 松澤 暢  東北大学, 理学部, 助手 (20190449)
植木 貞人  東北大学, 理学部, 助手 (40004501)
西澤 あずさ  東北大学, 理学部, 助手 (60201688)
堀内 茂木  東北大学, 理学部・, 助教授 (00004490)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1989年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード地殻構造 / 地震波低速度域 / エアガン / 地震活動 / 火山活動
研究概要

微小地震観測網デ-タにより顕著な地震波低速度域の存在が明らかにされている日光・足尾地域をフィ-ルドとして設定し、エアガン・ランドエアガン・自然地震を震源として用いた地殻構造探査実験を昨年の9月及び10月に実施した。エアガンは中禅寺湖の湖水中10mの深さで発振した。観測点としては,テレメ-タ観測点12点,オフラインレコ-ダによる観測点10点の合計22点からなる稠密観測網を展開した。実験デ-タを解析した結果、現在までに以下のことが明らかになった。
地震波低速度域の同縁部にあたる足尾町の直下7〜15kmの深さに溶融体によると思われる顕著な地震波反射面が存在する。この反射面は単純な1枚の面ではなく、少なくとも2枚の面から構成されている。反射面は活火山である日光白根山の位置する北北西の方向に向かって急角度で浅くなっている。日光、足尾地域では群発微小地震活動が極めて活発であるが、これらの地震を稠密観測網により精度良く震源決定すると、いずれも反射面より浅部に決まり、かつ震源の深さの下限は北西に向かって顕著に浅くなる。即ち、反射面と震源の深さの下限がほぼ平行であり、溶融体の貫入による高温状態が地震の深さの下限を規定していることを強く示唆している。
デ-タ解析は現在も継続中であり、当該地域の地殻微細構造が次第に明らかにされつつある。それにより、溶融物質の貫入に起因すると考えられる地震活動・火山活動の実態がより鮮明に浮かび上がってくるものと期待される。今後は、本実験デ-タの解析を更に進めるとともに、その解析結果を踏まえて、更に詳細な調査を実施するつもりである。それは内陸上部地殻内の地震活動・地表面の火山活動の根源を理解する上で、地殻微細構造を知ることが不可欠であると考えられるからである。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 長谷川昭: "中禅寺湖周辺域における地殻構造探査実験" 地震2. 43. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 堀内茂木: "Location of anomalous reflections in the crust Deneath Nikko-Ashio area as determined from reflected Swares observed by a dense seismic network" J.Phys.Earth. 38. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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