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東シナ海陸棚緑辺部における黒潮の音響トモグラフィシステムの数値シミュレ-ション

研究課題

研究課題/領域番号 01540346
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 気象・海洋・陸水学
研究機関九州大学

研究代表者

金子 新  九州大学, 総合理工学研究科, 助教授 (10038101)

研究分担者 蒲地 政文  気象庁, 気象研究所, 研究官 (70169613)
本地 弘之  九州大学, 総合理工学研究科, 教授 (80038538)
研究期間 (年度) 1989 – 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1990年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード海洋音響トモグラフィ / 海洋音響チャンネル / 黒潮 / 熱流量 / 鉛直プロファル / 音響リモ-トセンシング / 海流 / 海水温 / 鉛直プロファイル / リモ-トセンシング / 数値シミュレ-ション / 海洋密度構造 / 東シナ海
研究概要

1.序論 海洋音響トモグラフィは,海流や海水温を地球規模でマッピングできる近い将来最も有望な海洋計測法である。海流の運ぶ熱流量を長期間モニタ-できる音響トモグラフィシステムを構築できれば海洋学上大きな意義をもつが,それに至る第1歩として本研究では,1対の音響送受信機で構成された最も単純なトモグラフィシステムの性能をコンピュ-タシミュレ-ションの手法により調べた。
2.計算手法 音響伝搬実験では,日本海の海洋デ-タを使用し,送受信機を深度420mの音響チャンネル軸に100km水平方向に離して配置した。音線は,rayーtracing equationを5次のRungeーKutta法で数値積分することにより求めた。高精度の伝搬実験を行うために,差分の時間メッシュは1msとした。送信機から発射され種々の深度を通って受信機に到達した多数の音線の伝搬時間差をデ-タとして,音線の通った海域の変動水温9鉛直分布をLanczos9特異値分解法を用いて逆算した。
3.計算結果と考察 伝搬実験の結果24本の音線が受信機に到達することがわかった。音線の数(M)と水平分割層の数(N)を種々変えて変動水温分布を逆算した結果、以下の結論を得た。1)overdeterminedな問題(M〈N)の方が、underdeterminedな問題(M〉N)より変動水温分布の再生度は良くなる。
2)M〉16を越えると、Mを増加しても再生度はほとんど変化しない。3)M=16,N=11の時,変動音速分布を最も精度良く再生できた。
4.結語
本研究の結果、1対の送受信機で構成された最も単純な音響トモグラフィシステムにより,海流の平均水温分布を精度良く計測できることが明らかとなった。実海域実験に先立って,本トモグラフィシステムにおよぼす雑音の影響を調べることが次の課題である。

報告書

(3件)
  • 1990 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] 金子 新: "コンピュ-タを用いた鉛直海水温分布の音響トモグラフィ実験" 九州大学総合理工学研究科報告. 12. (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 金子 新: "海洋音響チャンネルを利用した海水温分布の計測" 海洋音響学会1991年度研究発表会講演論文集. (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 福寿 康人: "海洋音響トモグラフィの数値シミュレ-ションに関する研究" 九州大学大学院工学研究科修士論文. 1-49 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Arata KANEKO: "Computer experiment on the acoustic tomography of vertical profiles of sea temperature" Eng. Sci. Rep., Kyushu University. Vol. 12, No. 4. 4 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Arata KANEKO: "Measurement of vertical temperature profiles using the underwater sound channel" Proc. 1991 Conf. of Mar. Acous. Soc. Jpn. (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Yasuto FUKUJU: "A study on numerical simulation of the ocean acoustic tomography system" Master thesis of Grad. School of Eng., Kyushu Univ.1-49 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 金子 新: "コンピュ-タを用いた鉛直海水温分布の音響トモグラフィ実験" 九州大学総合理工学研究科報告. 12. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 金子 新: "海洋音響チャンネルを利用した海水温分布の計測" 海洋音響学会研究発表会講演論文集. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 金子新: "曳航式ソ-ナ-アレイシステムによる海洋鉛直密度場のトモグラフィ" 九州大学応用力学研究所所報. 70. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 金子新: "日本海音響トモグラフィ実験の数値シミュレ-ション" 九州大学応用力学研究所所報. 70. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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