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無機イオン性結晶の生成およびその阻害機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 01540471
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 分析・地球化学
研究機関新潟大学

研究代表者

澤田 清  新潟大学, 理学部, 助教授 (40089850)

研究分担者 鈴木 俊雄  新潟大学, 理学部, 教授 (20018261)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1989年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード炭酸カルシウム / バテライト / アラゴナイト / 結晶表面電位 / 固液分配 / 結晶表面吸着 / 無定形炭酸カルシウム / リン酸化合物
研究概要

1.炭酸カルシウムの各多形へのアルカリ土壌金属イオンの分配。
マグネシウムイオンの炭酸カルシウムへの分配は地球化学的見地から非常に重要な課題であり、数多くの研究、調査が行われている。しかし、これらの研究のほとんどは、最も安定で多量に存在するカルサイト(方解石)に関するものであり、他の多形についての基礎的デ-タ-はほとんど得られていない。本研究においてはまず、熱力学的および速度論的手法により、炭酸カルシウムの生成、転移の機構を解明した。これらの結果より、アルカリ土類金属イオンの分配の機構論的解明には、すべての多形の炭酸カルシウムへの分配平衡を調べる必要のあることが明かとなった。本研究においては、さらに、炭酸カルシウムの多形である。不定形炭酸カルシウム、バテライト、アラゴナイトおよび二種類のカルサイトのすべてに対する、マグネシウムイオンおよびストロンチウムイオンの分配平衡を調べ、そのその分配定数を決定した。これらの結果により、マグネシウムの分配比はおもに、マグネシウムイオンから配位水分子の脱離速度によって決定されることが分かった。またマグネシウムイオンによるカルサイト生長阻害もこの機構に従うことも明らかとなった。ここで得られたカルサイト以外の多形のデ-タ-はこれまでほとんど報告が無く、特に不定形炭酸カルシウムは、当研究グル-プによって始めて合成確認されたものである。
2.リン酸化合物の吸着。
リン酸化合物は炭酸カルシウムをはじめ、多くの無機イオン性結晶の生長阻害剤として働き、広く工業的にも応用されている。それにもかかわらず、その基礎的研究はほとんどなされていない。本研究においては、数種のポリリン酸、アミノポリリン酸吸着平衡を調べた。表面分析、表面電位測定の結果との比較検討により、結晶への吸着および取り込み機構を明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (11件)

  • [文献書誌] 佐藤敬一: "Formation of Mixed-ligand Complexes of Cadmium(II)Halide with Tri-n-octylphosphine Oxide and Pyridine or Substituted Pyridines in 1,2-dichloroethane." J.Cham.Soc.Dalton Trans.1989. 1259-1263 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 沢田清: "Complex Formation of Amino Polyphosphonates,2.Stability and Structure of Nitrilotris(methylenephosphonato)Compleses of the Divalent Transition-Metal Ions in Aqueous Solution." Inorg.Chem.28. 2687-2688 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 荻野健: "The rate and mechanism of polymorphic transformation of calcium carbonate in water." J.Cryst.Growth.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 佐藤敬一: "フロ-セルとマイクロコンピュ-タ-利用による分光光度計の高感度化" 分析化学. 38. 54-58 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 沢田,清: "非水溶液中の酸塩基" 化学と教育. 37. 589-591 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 菊地洋一: "Dissociation equilibrium of copper(II)acetate dimer in acetic acid." Bull.Chem.Soc.Jpn.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 沢田清: "The distribution coefficents of Mg^<2+> ion between CaCO_3 polymorphs and the solution and the effects on the formation and tansformation of CaCO_3 in water." J.Cryst.Growth.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 菊地洋一: "高感度分光光度測定システムを用いる陸水試料中の微量銅イオンの定量" 分析化学.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 大木道則: "化学大辞典" 東京化学同人, 2755 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 日本分析化学会: "分析化学便覧" 丸善,

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 川嶌拓治: "分析化学演習" 広川書店,

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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