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レニウム・ジチオカルバミン酸錯体の電気分析化学的挙動の研究

研究課題

研究課題/領域番号 01540489
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 分析・地球化学
研究機関大阪市立大学

研究代表者

北川 豊吉  大阪市立大学, 理学部, 教授 (40046842)

研究分担者 土江 秀和  大阪市立大学, 理学部, 助手 (30137187)
市村 彰男  大阪市立大学, 理学部, 助手 (50047396)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1989年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードレニウム / ジチオカルバミン酸錯体 / 電極反応 / 酸化還元電位 / 電気分析化学
研究概要

7族の第3系列の遷移金属レニウム(Re)は+7価から-1価までの酸化数をとることができ、豊富な酸化還元の化学を与えているにもかかわらず、その電気分析化学的研究は行われていない。酸化還元的に興味あるジチオカルバミン酸を配位子とするレニウム(III)錯体を取り上げ、それらの合成およびレニウム(V/IV,IV/III)間の酸化還元対の電気化学的挙動を明らかにした。
1.[ReCl_3(CH_3CN)(PPh_3)_2]とジチオカルバミン酸ナトリウム(R_2NCS_2Na,R=Me,Et,i-Pr,n-Pr,Ph)の反応により7配位構造のレニウム(III)錯体([Re(S_2CNR_2)_2(SCNR_2)(PPh_3)](R=Me,Et,i-Pr,n-Pr)および[Re(S_2CNPh_2)_3(PPh_3)])が得られた。[Re(S_2CNR_2)_2(SCNR_2)(PPh_3)]錯体は常温、溶液中で不安定であったので、より安定なレニウム(IV)錯体([Re(S_2CNR_2)_2(SCNR_2)(PPh_3)]ClO_4)の形で単離して種々の測定を行った。一方[Re(S_2CNPh_2)_3(PPh_3)]錯体の配位子置換反応により[Re(S_2CNPh_2)_3L](L=PPh_3,t-BuNC,PhNC,CO)も合成した。
2.種々のボルタンメトリ-測定により、1に挙げた錯体はいずれもRe^<IU/III>酸化還元対は可逆な電極反応を示すのに対しRe^<U/IU>対は非可逆である。このことよりRe^<IU/III>の酸化還元反応はレニウム中心であるのに対しRe^Uへの酸化は配位子(ジチオカルバミン酸)部分の酸化と考えられた。Re^<IU/III>対の可逆酸化電位(E^O')は配位子の種類に依存した。[Re(S_2CNR_2)_2(SCNR_2)(PPh_3)]^<+/0>のE^O'はHammetの脂肪族極性置換基定数(σ^*)とよい相関がありσ^*の大きいものほどE^O'は負にずれ3価から4価へ酸化され易くなっている。[Re(S_2CNPh_2)_3L]^<+/0>のE^O'は配位子Lのπ受容性が大きくなるほどに正になり酸化され難くなっている。またE^O'と電荷移動吸収帯のエネルギ-との間によい相関がみられるなど、多くの新しい興味ある知見が得られた。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] ト部豊之: "レニウム(IV,III)ジチオカルバミン酸錯体の電極反応" Review of Polarography. 35. 63 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 市村彰男: "Electrochemistry of Rherium(III)Dithiocarbamate complexes in nonaqueous Media" Journal of Electroavalytical chemistry.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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