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海洋環境中におけるネプツニウムの沈積挙動に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01540507
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 無機・錯塩・放射化学
研究機関金沢大学

研究代表者

山本 政儀  金沢大学, 理学部, 助手 (10121295)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1989年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード環境中の超ウラン元素 / ^<237>Np / Pu同位体 / ^<241>Am / Irish海の沿岸堆積物 / Sellafield再処理工場 / 堆積挙動
研究概要

核燃料サイクルの本格化に伴い、長寿命放射性の^<99>Tc、^<129>Iおよび超ウラン元素(^<237>Np,Pu同位体,^<241>Am)の環境中での挙動研究がますます必要かつ重要視されている。なかでも、α放射体の^<237>Npについては、現在の環境中のレベルが低いこともあって、その研究は極めて少ない。本研究は、^<237>NpやPu同位体、^<241>Amの検出が比較的容易なIrish海(イギリス)の沿岸堆積物に着目し、^<237>Npの堆積挙動をPu,Amとの比較により検討した。非破壊γ線スピクトロメトリ-で^<137>Csを定量し、その後試料1〜5gを用い、^<237>Np、^<236>Pu(^<242>Pu)、^<243>Amトレ-サ-を加え、逐次Np,Pu,Amを分離・精製し、α線スペクトロメトリ-により^<237>Np,^<238>Pu,^<239,240>Pu,^<241>Amを定量した。また^<241>Amの親核種^<241>Puも液体シンチレ-ションカウンタ-で測定した。右図にこれら核種の測定結果を示す。以下主な結果を示す。
(1)Irish海の沿岸堆積物中の^<237>Np,Pu同位体、^<241>Amの分布を明らかにした。・^<237>Np(Ribble川河口を除く)、Pu同位体および^<241>Amの濃度範囲は、1000倍におよび、Sellafield再処理工場に近いEsk川河口での汚染は一般環境の約1000倍にも達している。・^<239,240>Puに対する^<237>Np(Ribble川河口を除く)および^<241>Amの放射能比はほぼ一定であり、挙動が比較的類似している。・Sellafield再処理工場から放出される超ウラン元素の堆積物中への移行には、廃液中に含まれる粒子状物質が重要な役割を果たしていると考える。
(2)溶出実験の結果、堆積物中のネプツニウム、プルトニウム、アメリシウムはそれぞれ異なる吸着状態となり、ネプツニウムがプルトニウム、アメリシウムに比べて溶出しやすい。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M.Yamamoto,K.Chatani,K.Komura & K.Ueno: "Development of Alpha-ray Spectrometric Techniques for the Measurement of Low-level Np-237 in Environmental Soil and Sediment." Radiochim.Acta. 47. 63-68 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] D.J.Assinder,M.Yamamoto,R.Seki,K.Chang-Kyu,Y.Yamauchi,K.Komura,K.Ueno & G.S.Bourne: "Neptunium in Intertidal Coastal and Estuarine Sediments in the Irish Sea." J.Environ.Radioactivity.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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