研究課題/領域番号 |
01540529
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
遺伝学
|
研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
近藤 壽彦 群馬大学, 内分泌研究所, 助手 (10162108)
|
研究分担者 |
吉里 勝利 広島大学, 理学部, 教授 (20095516)
|
研究期間 (年度) |
1989 – 1990
|
研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
|
配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1990年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1989年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
|
キーワード | 染色体 / 染色体地図 / 遺伝子マッピング / アフリカツメガエル / 性決定機構 / 変態 / 性決定遺伝子 |
研究概要 |
アフリカツメガエルの染色体の同定と遺伝子地図の作成を行なうために、以下に列挙する諸研究を行なった。 1.蛍光検出による高感度マッピング法を開発し、染色体特異的なマ-カ-遺伝子のクロ-ニングを行なっている。 2.遺伝子のクロ-ニング、増幅、塩基配列の決定などに不可欠な、高純度のプラスミドDNAを迅速に分離する方離する方法を開発した。 3.DNA断片を高性能、短時間に分離できるQA樹脂担体を開発し、これを用いるHPLCシステムを確立した。 4.核酸固相化アンカ-を開発し、これを用いる高能率クロ-ニング法を確立した。現在、種々のホルモン遺伝子や変態に関連した種々の遺伝子のクロ-ニングを行なっているが、2〜4に述べた新技術の開発によって、これまで煩雑な操作と多大な時間を要したクロ-ニング技術は大幅に改善された。 5.核酸固相化アンカ-を用いるハイブリッド分離法を新たに開発し、アフリカツメガエルの雌にのみ存在する遺伝子のクロ-ニングを行なった。この遺伝子をプロ-ブとして性染色体を決定する予定であるが、性決定機構に関与する遺伝子であるかどうかの検討も行なっている。 6.カエルの変態に重要な役割を果たすことが知られているコラゲナ-ゼのcDNAをクロ-ニングした。 7.上記の研究項目に関連し、再構成した皮膚モデル実験系を用いて、コラゲナ-ゼの産生量を調節する表皮細胞因子を発見した。また、カエルの変態ホルモンである甲状腺ホルモンが前駆体タンパク質(チログロブリン)内において如何なる部位で合成されるかを、独自に開発したアフィニティ-分離法を用いて解明した。 今後、本研究により開発された種々の手法を駆使し、できるだけ多数のマ-カ-遺伝子をクロ-ニングし、全染色体を同定するとともに、詳細な染色体地図の作成を行なってゆきたい。
|