研究課題/領域番号 |
01540533
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
遺伝学
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
駒野 照弥 東京都立大学, 理学部, 助教授 (00087131)
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研究分担者 |
西岡 泰三 東京都立大学, 理学部, 助教授 (50087053)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1990年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1989年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | プラスミド / 多元逆位領域 / シャフロン / DNA再編成 / 接合伝達 |
研究概要 |
多元逆位領域(シャフロン)は、我々がプラスミドR64で発見した新種のDNA再編成領域である。この領域では、4種のDNAセグメントが7個の19bp反復配列により区分されている。領域下流に位置するrci遺伝子産物の作用により、任意の逆向き反復配列間で部位特異的組換え反応が起き、各セグメントは単独あるいは連合して逆位を行う。オ-プンリ-ディングフレ-ム(ORF)の解析から、本領域はN末端部が一定でC末端部が異なる7種のpilV遺伝子の切換えスイッチであると考えられる。 プラスミドR64の接合伝達領域の決定を最初に行った。一連のR64欠失プラスミドを作成した結果、R64の接合伝達領域は複製領域の右側54.0kb内の領域に存在することが明らかになった。接合伝達領域の左端から多元逆位領域までの約19kbの塩基配列を決定した。この領域には合計18個のORFが存在した。各ORFに欠失や挿入を導入して変異株を作成したところ、多くのORFは線毛形成および接合伝達に関与することが明らかになった。多元逆位領域は性線毛形成遺伝子群の最後尾に位置する。pilV遺伝子のC末端が7種の各々に固定化したR64誘導体を作成し、受容菌を大腸菌Kー12,B,C株、サルモネラ菌、赤痢菌に変えて、液体内での接合伝達の頻度を測定した。pilVのC末端部の種類と受容菌の組合せによって接合伝達頻度は著しく変化した。一方、表面接合伝達の頻度は変化しなかった。この結果は、R64の多元逆位領域は、pilVのC末端を換えることにより、液体内での接合伝達において受容菌の特異性を決定するのに機能していることを示す。接合伝達領域の他端に存在するoriT領域についても解析を加え、この領域にnikA,nikBと名付けた2種の遺伝子が存在し、共同してoriT特異的ニッケ-スとして作用していることを明らかにした。
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