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魚類運動性虹色素胞の細胞骨格

研究課題

研究課題/領域番号 01540597
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 動物発生・生理学
研究機関島根大学

研究代表者

伊賀 哲郎  島根大学, 理学部, 教授 (20032427)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード運動性虹色素胞 / 反射小板 / 細胞骨格 / 微小管 / 微小繊維 / 神経支配 / メラトニン
研究概要

本研究は,魚類の運動性虹色素胞の発見とその運動調節機構,さらに,その運動に重要な関与を持つと考えられる細胞骨格系の構造について調べたものである。その概要を述べる。
1.運動性虹色素胞とその運動調節:ハゼ科魚類、ウロハゼ、ゴクラクハゼの虹色素胞は運動性をもつことが明らかとなった。これら虹色素胞の運動様式は反射小板の細胞内移動によるものであり、ドンコ虹色素胞型の運動であった。これら虹色素胞はアドレナリン性神経の支配を受け、神経刺激は反射小板の拡散を誘起した。一方、松果体ホルモン、メラトニンは反射小板の凝集を引起こした。細胞内セカンドメッセンジャ-cAMPの増大は反射小板の凝集を、その減少は反射小板の拡散をもたらすと結論された。2.電子顕微鏡による細胞骨格の観察:ドンコ摘出うろこ虹色素胞の電顕観察では、細胞中心より細胞周辺にむかって伸びる微小管が観察されたが、黒色素胞と比較すると、その発達は顕著でない。細胞皮層部には多数の微小繊維が認められた。この細繊維はその直径よりアクチン繊維と考えられた。3.免疫蛍光染色による微小繊維の分布:ドンコ培養虹色素胞を用いて、アクチン抗体、ロ-ダミン・ファロイジン染色により、微小繊維系の細胞内分布様式を調べた。微小繊維は、アクチン抗体染色では、皮層部に網目状に、ロ-ダミン・ファロイジン染色ではストレスファイバ-様繊維として観察された。これらの染色像は、電顕観察による微小繊維の分布と一致するものであった。4.コルヒチン、サイトカラシンBの虹色素胞運動におよぼす影響:ドンコ摘出うろこ虹色素胞を用い、虹色素胞運動におよぼすコルヒチン、サイトカラシンBの影響を調べた。コルヒチン、サイトカラシンBともに反射小板の拡散を抑制した。その作用は濃度依存的であった。これらの結果は、微小管、微小繊維がともに虹色素胞運動に関与していることを示唆する。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Iga,T.: "Regulation of iridophore movements in Gobiidae fishies.(Abstract)" Zoological Sciences. 6. 1100 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] Honma,M.: "Control of iridophore movements of the brackish water goby,Glossogobius olivaceus.(Abstract)" Zoological Sciences. 6. 1101 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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