研究課題/領域番号 |
01540677
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人類学
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研究機関 | 熊本大学 (1990) 大阪医科大学 (1989) |
研究代表者 |
津末 昭生 (1990) 熊本大学, 理学部, 教授 (20011512)
宮崎 時子 (1989) 大阪医科大学, 医学部, 助手 (60084919)
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研究分担者 |
水田 敏夫 秋田大学, 鉱山学部, 助教授 (80094051)
松本 秀雄 大阪医科大学, 医学部, 学長 (30084809)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1991
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1989年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | ジュラ紀花こう岩類 / 比較研究 / 飛騨変成帯 / 韓国 / REEパタ-ン / 分別結晶作用 / 西南日本外帯 / 中新世花こう岩類 / 免疫グロブリンアロタイプ / 集団遺伝学 / 蒙古系人種 / 日本民族 |
研究概要 |
飛騨帯及び韓国のジュラ紀花こう岩類に関するデ-タがある程度蓄積された。これらのデ-タから両地域のジュラ紀花こう岩類の類似点と相違点が明らかになった。(1)両地域におけるジュラ紀花こう岩類のモ-ド組成は類似しているが、(2)両地域における花こう岩類の同位体年代、系(磁鉄鉱系、チタン鉄鉱系のような系)、ストロンチウム初期値及びREEパタ-ンは異なる。これらの事実は両地域におけるジュラ紀花こう岩類の原物質と成因が異なることを示すものであろう。REEパタ-ンから韓国のジュラ紀花こう岩類は地殻下部の物質の部分溶融あるいは石英閃緑岩質マグマから角閃石が分別結晶作用することによって生成したものと考えられる。それに対し、飛騨帯のジュラ紀花こう岩類はその場で分別結晶作用を行ったものと思われる。両地域のストロンチウム初期値の違いから、韓国のジュラ紀花こう岩類は飛騨帯のジュラ紀花こう岩類より大陸側にあったものと思われる。 現在西南日本外帯の中新世花こう岩類について研究中であるが、その一つとして、紀伊半島中央部の大峯花こう岩類を取り上げた。大峯花こう岩類は白亜紀の日高川層群中に貫入している中新世の花こう岩類で、南北ほぼ30kmにわたって脊梁部に分布している。北部の花こう岩類はSータイプで、南部の花こう岩類はIータイプである。一般的に北部から南部に向って花こう岩類のSiO2含有量が増大し、負のEu異常が著しくなる。SrーRb図及びBaーRb図における、これらの花こう岩類のデ-タ等も考慮すると、これらの花こう岩類は主として分別結晶作用によって分化したものと推論される。
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