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極限環境下における生体の生理機能制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01550049
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 航空宇宙工学
研究機関東京都立科学技術大学

研究代表者

寺井 稔  東京都立科学技術大学, 工学部, 助教授 (10087116)

研究分担者 佐藤 武雄  東京都立神経科学総合研究所, 研究員 (30142160)
伊藤 紀子  東京都立科学技術大学, 工学部, 助教授 (30040116)
研究期間 (年度) 1989 – 1990
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1990年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード宇宙飛行士 / 骨密度 / ATP / エネルギ-生産量 / ストレス / リン酸 / 脱カルシウム / カルシウム / リン比 / 緊張 / 極限環境 / 骨中リン酸カルシウム / 生理機能制御 / カテコ-ルアミン / 副腎皮質ホルモン / エネルギ-循環 / β-エンドルフィン
研究概要

研究期間の延長によって、より詳細な実験を行った。ラットは4週令で購入し、飼育箱への順化がされないうちにストレス負荷実験を行った。その後、1週間経過後毎に定期的に水泳と走行をくりかえさせた。
Wister系ラットにも種類が違うと学習能力に大きな相違があることがわかった。学習能力の大きいラットでは,水泳させてもすぐに水面上に鼻を出して浮いていることを覚え、この状態では尿中の各種化学物質には大きな変化が見られなかった。しかし,通常のラットの4週令のものでは,比較的短時間の水泳でもストレスが極限状態になり,快復せずに死ぬものもあった。
本研究を行ってつぎのようなことがあきらかになった。
1).走行よりも水泳の方がストレス負荷量は明らかに大きい。
2).水泳させて大きなストレスを負荷させると,尿中Ca量は大きく変化しないが,Pの排泄量は多くなりラット体内でのクレブスサイクルが盛んになりPが多量消費されることがわかった。
3).エピネフィリンは水泳によって排泄量が増加し、長時間持続した。
以上のことから宇宙飛行士が宇宙に長期間滞在していると、精神的および心理的ストレスが大きくなり、通常のエネルギ-生産システムではリン酸不足状態になるものと推定される。その結果、リン酸の貯蔵庫である骨から多量のリン酸が供給される。こうして骨密度の減少が生じるものと考えるのが妥当であろう。したがって旧ソ連の宇宙飛行士のように,家族や有名人との対話等によって宇宙空間滞在中のストレスを減少させるようなことが骨の問題だけでなく、他の器官の異常も防げるものと推定する。

報告書

(3件)
  • 1991 研究成果報告書概要
  • 1990 実績報告書
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] "Effect of Stress Loading on Calcium and Phosphorus Contents in Urine." Proc. the 2nd Meeting of JPN Soc. BIOMED. RES. TRACE ELEM.2. 95-96 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 寺井稔,伊藤紀子,佐藤武雄: "Mechanism of decalcification in bone." Acta Astronautica.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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