研究課題/領域番号 |
01550062
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
材料力学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
石川 博將 北海道大学, 工学部, 教授 (80001212)
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研究分担者 |
但野 茂 北海道大学, 工学部, 講師 (50175444)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1990年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1989年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 繰返し粘塑性 / 構成式 / 降伏曲面 / ひずみ速度 / 高温場 / シミュレ-ション / 降状曲面 |
研究概要 |
1.本研究の目的を遂行するには、ひずみ速度を広範囲に設定でき、しかも引張り・圧縮とねじりの繰返し組合わせ負荷が行える試験機が必要である。そのため、繰返し引張り・圧縮試験が可能な油圧式試験機(サ-ボ・パルサ-、島津製作所製、現有)にねじり負荷装置(申請外)を組み込んだ。その負荷装置の制御には、申請の制御装置(同社製)にパソコン(申請外)を連結したシステムを用いた。このシステムの作成は、研究代表者と研究分担者が共同で行った。 2.ハイブリッド構成式を構築するのに、SUS304ステンレス鋼を用いて高温場における多軸外力の繰返し負荷実験を行った。熱負荷装置には赤外線電気炉(現有品)を用いた。高温中の試験は、いかに精度良く多軸方向のひずみを測定するかが重要となった。そのため、高温時のひずみ測定法を検討し、十分精度のよい高温用のび計を試作した。 (研究分担者) 3.これまで研究代表者が提唱してきた負荷面の中心移動を考慮した繰返し塑性理論を基にして、粘塑性効果を含むように拡張した繰返し粘塑性理論を定式化した。それを高温でもひずみ速度効果のあるSUS304材の繰返し負荷中の粘塑性挙動の説明に適用した。その際適時計算機シミュレ-ションを行い、内部変数や異方性パラメ-タをハイブリッドに決定した。 (研究代表者) 4.本研究で導出した粘性効果を含めた繰返し粘塑性理論を用いて、これまで各々別の材料挙動の研究として行われてきたメカニカルラチェット、サイクリッククリ-プ、サ-マルラチェット、さらにはサイクリック・プラスティシィティの現象が統一的に解析できることを、実験結果をもとに示した。 (研究代表者、研究分担者) 5.2年間にわたった本研究の成果を総合的にまとめ、報告書を作成し、本研究を完了した。
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