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結晶すべり理論に基づく一方向凝固合金の多軸クリ-プ構成式の定式化

研究課題

研究課題/領域番号 01550070
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 材料力学
研究機関名古屋大学

研究代表者

大野 信忠  名古屋大学, 工学部, 助教授 (30115539)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1989年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードクリ-プ / 一方向凝固合金 / 単結晶合金 / 多軸 / 結晶すべり理論 / 異方性 / すべり系
研究概要

本研究では、まず、軸方向に一方向凝固させたIN738LC薄肉円管試験片の引張り・ねじり組合せクリ-プ試験を温度850℃で実施した。次に、単結晶ブロックの引張り・せん断組合せクリ-プおよび一方向凝固薄肉円管の引張り・ねじり組合せクリ-プを結晶すべり理論に基づいて解析し、解析結果を実験結果と比較することによってクリ-プ異方性と活動すべり系との関係を議論した。この結果、最小クリ-プ速度に関して次のような知見が得られた。
1.クリ-プ異方性は、クリ-プ速度の大きさに関しては顕著に観察されたが、クリ-プ速度と応力の非共軸性に関してはそれほど目立たなかった。なお、クリ-プ速度は、引張りクリ-プ試験で最も大きく、θ=30°(すなわちσ=τ)の組合せクリ-プ試験で最も小さかった。
2.{111}<110>八面体すべり系、{111}<112>八面体すべり系および{100}<110>立方体すべり系は、どれも単独では上述のクリ-プ異方性を記述し得なかった。しかし、{111}<112>八面体すべり系と{100}<110>立方体すべり系を組み合わせると、解析結果は実験結果にほぼ一致した。なお本試験では、前者は引張りクリ-プの場合に、一方後者はねじりクリ-プの場合に最も大きなクリ-プ速度を考えた。
3.引張り・ねじり組合せ負荷を受ける一方向凝固薄円管のクリ-プ解析モデルとして、許容速度場と許容応力場の2通りを与えたが、これによって解析結果の定性的傾向は変わらなかった。また、この解析モデルの柱状粒として2種類、3種類および6種類を考えたが、その影響は小さく、2種類の簡単なモデルでかなり精度のよい結晶が得られた。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 大野信忠: "Ni基一方向凝固合金の多軸クリ-プ(第1報、実験および最小クリ-プ速度の解析)" 日本機械学会論文集A編.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 大野信忠: "Ni基一方向凝固合金の多軸クリ-プ(第2報、結晶格子回転の影響)" 日本機械学会論文集A編.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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