研究課題/領域番号 |
01550097
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
機械工作
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
吉村 武晃 神戸大学, 工学部, 助教授 (70031127)
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研究分担者 |
後藤 隆雄 神戸大学, 工学部, 教務職員 (90112078)
中川 清 神戸大学, 工学部, 助手 (50198032)
峯本 工 神戸大学, 工学部, 教授 (60031093)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1990年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1989年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 表面粗さ計 / 非接触測定 / 画像計測 / 動的スペックル / 2次モ-メント測定 / 冷延鋼板 / 動的スペックル照射 / スペックル・コントラスト法 / 縦粗さ・横粗さの分離 |
研究概要 |
本研究では次の二つの問題点を解決し、粗さを統計量として直接測定するインプロセス計測粗さ計の開発を行った。一つは動的スペックル照射による散乱光の2次モ-メントを検出する方法を考案し、縦粗さと横粗さとを分離して測定した。他の一つは検出器としてTVカメラを用い、512×512のサンプル数を同時計測する方法を考案し、粗さのインプロセス計測を可能とした。以下結果をまとめる。 1.2種類の粗さを分離する方法の基礎的研究 (1)動的スペックルを粗面物体に照射したとき、回折界での散乱光の振幅分布はガウス統計に従う。このことを基に表面粗さは観測面での散乱光のスペックルサイズに依存することを解析的に求めた。 (2)観測面のスペックルサイズは散乱光の積分強度の2次モ-メント測定から決定できる。実験条件を変えて2回モ-メントを測定すれば表面プロフィルの縦粗さと横粗さとを一意的に決定できる。 2.インプロセス計測装置の試作 (1)結像光学系でも2次モ-メント測定から粗さ計測ができる。この測定では縦粗さが1/100μm〜0.5μmまで測定可能であることが分かった。 (2)TVカメラからのビデオ信号を高速処理し、2次モ-ロントを画像表示する装置を試作した。8ーbitのA/D変換器を使用するとすればモ-メントは2%の精度で測定され、粗さ測定に十分であることが分かった。 (3)レ-ザ-光照射の条件で、散乱光の強度比のみから縦粗さを測定する装置を試作し、冷延鋼板の粗さモニタとしてインプロセス計測ができることが分かった。
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