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TiN高速度鋼ホブの高性能化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01550126
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 機械要素
研究機関熊本工業大学

研究代表者

相浦 正人  熊本工業大学, 工学部, 教授 (70044229)

研究分担者 松延 廣太郎  熊本工業大学, 工学部, 助教授 (20111049)
研究期間 (年度) 1989 – 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1990年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード高速ホブ切り / 多条TiNホブ / ホブの寿命 / TiNホブのクレ-タ摩耗 / TiNホブの二番摩耗 / TiNホブの再コ-ト / TiNホブの寿命
研究概要

本研究は自動車用歯車などの比較的小モジュ-ル量産歯車の多条TiNホブによる高速ホブ切りに関するものである。
1.高速ホブ切りにおけるTiNホブの摩耗生成機構を明らかにした。再研削後のホブではクレ-タ摩耗がホブの寿命を決定する要因となる。コンベンショナルホブ切りではホブの各刃に発生するクレ-タ摩耗はその形状が変化しない。深さが進行するだけである。クライムホブ切りではクレ-タ摩耗の形状が変化する。切削長さが増し,切削速度が早くなり,送りが大きくなる程クレ-タ摩耗の最深部が切刃に接近して行く。これが切刃決壊の原因となり二番面損傷を大きくする。
2.従って高速ホブ切りを可能にするためにはホブのクレ-タ摩耗をできるだけ小さくすることが最も重要である。よって,(1)耐クレ-タ性の優れたホブ材質を使用すること.(2)TiN被膜の改善.(3)TiNホブは再研削後再TiNコ-トして使用する.などについて実際に多条TiNホブを試作して実用テストを行った。
3.刃先硬度が高く,靭性も優れている高Vー高Coの粉末ハイスホブを試作したが,全切刃にマイクロチッピングが発生する。切刃面にTiN被膜があればまだ欠げは大きくならないが,再研削後は欠げが大きくなり易い。溶解ハイスが安全であると思われる。
4.TiN被膜の厚さを厚くし,被膜の成分中Ti量を増し,TiN被膜の改善を行ったTiNコ-トホブの性能は非常に優れていた。TiN被膜はホブの摩耗を少なくするだけではなく切刃の欠げも少なくする。
5.TiNホブは再研削後は再TiNコ-トして使用するのが最も効果的であると思われる。以上の研究成果を利用すれば,多条TiNホブで切削速度120m/min,ホブの送り3mm/rev以上の高速ホブ切りが実用上充分可能であることを示すことが出来た。

報告書

(2件)
  • 1990 実績報告書
  • 1989 実績報告書

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公開日: 1990-04-01   更新日: 2016-04-21  

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