研究課題/領域番号 |
01550220
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電力工学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
河崎 善一郎 大阪大学, 工学部, 講師 (60126852)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1990年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1989年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
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キーワード | フラクタル / ステップトリ-ダ / 落雷 / シミュレ-ション / 空間電荷 / 冬季雷 / 雷放電路 / リ-ダ進展 / 雷雲 / 冬季雷・夏季雷 / 数値シミュレ-ション |
研究概要 |
昨年度提案し2次元で数値シミュレ-ションを実行した、フラクタル型ステ-プットリ-ダ進展モデルの、3次元コ-ド化と数値シミュレ-ションを実行した。コ-ド化に当たっては、雷雲内の電荷分布、リ-ダの電荷分布、空間電下層の考慮、大地の形状等出来る限りの自由度が保てるよう配慮した。加えて、数学的見地からのフラクタル理論をサ-ベイし、提案するモデルが数学的にも矛盾しないモデルであることを明らかにした。さらに実際の観測を通じ、雷放電路の持つフラクタル性の検証、雷雲構造及びリ-ダ進展と落雷点の予測、さらには雷放電により放射される雷磁波等の理論計算と実測との比較など、提案するモデルが机上の空論とならぬため、実際の観測結果がモデルにフィ-ドバック出来るよう配慮した。実際のシミュレ-ションに当たっては、2km立方の領域を仮定し、各方向を最大50分割してシミュレ-ションにした。その結果以下の点が明かとなった。(1)多くの実際の雷放電路を統計処理することにより、放電路の形状がフラクタル性を有していること。(2)提案するモデルによる数値シミュレ-ション結果が、フラクタル性を示し、数学的にも正しいモデルとなっていること。(3)ステップトリ-ダの進展は、空間電荷層の影響により特に冬季は水平に長く延びる傾向のあること。(4)大地上の構造物から上向きリ-ダが延び易く、従来の遮蔽理論では完全な防護が不可能であること。以上本研究を通じてステップトリ-ダのモデル化及びその数値シミュレ-ションのためのコ-ド化が完成出来たので、今後種々の雷害対策、防雷のための具体的問題に適用していく予定である。
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