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GaAs/ALGaAs 二重量子井戸構造のホットエレクトロン効果に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01550244
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 電子材料工学
研究機関名古屋大学

研究代表者

澤木 宣彦  名古屋大学, 工学部, 教授 (70023330)

研究分担者 後藤 英雄  名古屋大学, 工学部, 助手 (00195942)
赤崎 勇  名古屋大学, 工学部, 教授 (20144115)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1989年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード二重量子井戸構造 / ホットエレクトロン / 実空間遷移 / トンネル効果 / 電子・格子相互作用 / 超格子 / ホトルミネセンス / トランジスタ
研究概要

1.ホットエレクトロンのエネルギ-緩和とトンネル効果、MBE法によりGaAs/ALGaAs二重量子井戸構造を作製し、77〜300Kにおけるホトルミネセンスの時間分解測定を行った。スペクトルを解析し、光励起されたホットエレクトロンのエネルギ-緩和時間とトンネル時間を決定した。電子エネルギ-がLOフォノンエネルギ-より大きいと緩和時間は約15ピコ秒、LOフォノンを介した60Åの障壁を抜けるトンネル時間は約200ピコ秒であるが、音響フォノンを介する過程では時間は共に一桁長くなることが判明した。
2.二重量子井戸構造の電子温度、上記試料に電極を設け、4、2〜300Kで電界印加による電子温度の上昇をホトルミネセンススペクトルを用い検討した。電子温度の上昇率は二重量子井戸の構造に強く依存することを見出した。広い井戸の電子エネルギ-が狭い井戸の基底準位とう同程度になると実空間遷移により電子散乱が増加し電子温度の上昇率が抑制されることを見出した。実空間遷移の確率と障壁内のフォノンとの関係の理解にはさらに詳細な検討が必要である。
3.二重量子井戸構造FETの電子移動度、上記試料にゲ-ト電極を設けFETを作製し、ホ-ル効果を測定した。ゲ-トバイアスにより二つの量子井戸の電子分布を変化させることにより電子移動度が変化することを初めて見い出した。n型試料に於いては不純物散乱並びに界面凹凸散乱の効果が、またP型試料に於いては界面凹凸散乱が大きな効果を示した。この構造は移動度変調トランジスタとしての応用が考えられさらに構造の最適化の検討を行っている。
4.ホトルミネセンスの測定には本研究費で購入したオプチカルペンチ及びクライオスタットを使用した。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 澤木宣彦: "Tunneling and Energy Relaxation of Hot Electrons in Dauble Quantum Well structures" Solid-St.Electronics. 32. 1321-1325 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 澤木宣彦: "Time-resolved measurement of tunneling and energy relaxation of hot electrons in GaAs/AlGaAs double quiantum well structures" Appl. Phys. Lett.55. 1996-1998 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 綿谷光男: "Interface-Roughness Scattering in GaAs/AL_xGa_<1-x>As Superlattices" Jap.J.Appl.Phys. 28. 1934-1938 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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