研究課題/領域番号 |
01550259
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子通信系統工学
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
河野 隆二 横浜国立大学, 工学部, 助教授 (90170208)
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研究分担者 |
今井 秀樹 横浜国立大学, 工学部, 教授 (70017987)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1989年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | 移動通信 / ディジタル信号処理 / 誤り制御 / 符号化変調 / 誤り訂正符号 / 適応等化 / アダプティブアレイアンテナ / ダイバ-シチ |
研究概要 |
本研究では、移動通信の大容量化、高信頼化を目的として、適応制御という観点から誤り制御、ディジタル変復調、適応等化、及びアンテナなどの要素技術の結合とこれらの要素技術を支える基礎理論の体系化を行い、高度化を実現する具体的な方式を考案し評価を行った。当初の研究計画に従い次の研究成果を上げることができた。 1.方式検討:(1)移動通信に適した符号化変調方式の検討:通信路の符号間干渉を積極的に利用するために時変の符号器とマッピングを用いた新しい符号化変調方式を考案し、複合誤り率を大幅に改善することができた。 (2)移動通信に適した誤り訂正符号の復号と適応等化の一体化方式の検討:(1)の符号化変調方式をフェ-ジングにより時間的に変動する移動通信路で効果的に活用する適応等化方式を検討すると共に、信頼性の高い復調信号による等化の更新を導入し、復号と等化の適応制御による一体化を実現した。 (3)移動通信に適した時間・空間フィルタリングの一体化方式の検討:アダプティブアレイアンテナと適応ディジタルフィルタを用いてマルチパスによる直接波と遅延波を分離・合成する指向性ダイバ-シチ方式を考案した。 2.理論解析:上記(1)〜(3)の各方式を符号理論と信号処理理論の立場から性能解析し、一般化を検討することにより、両理論に跨る論体系の一端を見いだし今後の大きな研究課題を明らかにできた。 3.実験系の試作:(て1)ソフトウェアシミュレ-タの開発:移動通信特有の通信路モデルをコンピュ-タ上で模擬するソフトウェアシュミレ-タを開発し、上記の各方式の性能評価に活用することができた。 (2)ハ-ドウェア実験系の試作:シミュレ-タにより十分現実的な評価が実現できたため今回は試作しなかった。 4.総合評価:本方式の特長と問題点を明らかにし、得られた成果を国内外の学会で報告し十分な評価を得られた。
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