研究概要 |
1.早期意味解析の最初のモジュ-ルとなる形態素解析法について次の提案を行った。 (1)高速検索手法のアルゴリズムとその評価を多くの辞書項に対して行った。 (2)意味属性を形態素に定義し,その結果を構文解析に送る形式化とそのソフトウェアを開発した。 2.形態素で抽出された意味属性は,早期意味解析に対しては有効となるが,曖昧性は残るので,これを保留したままで構文解析に送る方法を形式化した。 (1)構文解析では,曖昧性は多く残るので,同時に意味処理を行うユニフィケ-ション文法を採用して,構文・意味解析を同時実行する手法をインプリメントした。 (2)現実のシステムでは,辞書の静的な意味属性に加えて,実状況の知識が早期意味解析に有効となるので,構文・意味解析を行う前にその実状況知識を付加する方法を提案した。 3.2.のユニフィケ-ション文法による解析では,意味処理結果が属性構造で与えられるので,次の手法で文脈知識表現を得る手法を提案した。 (1)まず,一度解析して得られた属性構造を文脈知識の第1の表現として格納する。 (2)次に,その後の解析で得られた属性構造で変化のあった値を変更し,文脈知識を構築する。
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