研究課題/領域番号 |
01550308
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
電子機器工学
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
谷口 慶治 福井大学, 工学部, 教授 (50029063)
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研究分担者 |
仲野 豊 (中野 豊) 福井大学, 工学部, 助手 (00111774)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1990年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1989年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 胃組織画像 / 腺腔構造 / 腺腔の特徴パラメ-タ / 画像処理 / 腺腔特徴パラメ-タ / 胃組織 / 腺腔 / 組織検査 |
研究概要 |
本研究では、デ-タ入力装置(顕微鏡、TVカメラ等)を用いて、約600枚の胃組織画像を採取した。そして、この種の画像を解析したり認識するために、以下のような計算機処理の手順(1)〜(4)を開発した。 (1)[腺腔構造の明瞭度]: 原画像を細胞核の配置を表す点パタ-ンに変換し、このパタ-ンに対して種々の統計的(特徴)パラメ-タを算出することによって、腺腔構造の明瞭度を見積もることができる。実際の画像を使った実験では、構造の明瞭なものとそうでないもののパラメ-タ値に満足すべき差異が認められた。 (2)[異常な腺腔の識別]: 正常な構造と癌化した構造を識別するための特徴パラメ-タを幾つか提案した。これらのパラメ-タは管状の細胞列の不規則性を表すものである。実際の画像の75〜80%が正しく識別された。 (3)[腺腔密集度の尺度]:腺腔同士の距離に対する行列表現を考案した。実験の結果、この表現法は腺腔同士の隣接や、密集を検出するのに簡便かつ有効なものであった。 (4)[印環細胞の検出]:印環細胞の核領域を抽出するために、閾値処理に基づく一連の手順を作成した。この方法およびその後の形状解析により、大多数の印環細胞が検出できることが判った。 上記についての詳細は、電気関係学会(平成元年度、2年度北陸支部連合大会)において報告済み、および国際会議(16th Internat.Conf.on Med.&Biol.Engi.)において報告予定(採択済)である。
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