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移動無線に適した平面アンテナの基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 01550314
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究機関佐賀大学

研究代表者

江頭 茂  佐賀大学, 理工学部, 教授 (70039246)

研究分担者 西山 英輔  佐賀大学, 理工学部, 教務員
田中 高行  佐賀大学, 理工学部, 助手 (60207107)
崎谷 昭秀  佐賀大学, 理工学部, 助教授 (50117321)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
キーワード平面アンテナ / マイクロストリップアンテナ / 移動無線用アンテナ / 無給電素子
研究概要

本研究では、移動無線に適した平面アンテナの構成を検討し、放射素子上に無給電素子を付加した構成を持つアンテナの基礎的研究を行った。放射素子上に第1無給電素子(整合素子と呼ぶ)を近接して置き、さらに放射素子から約1/2波長の位置に第2無給電素子(導波素子と呼ぶ)を置いた構造のアンテナを提案し、それぞれのパラメ-タと周波数帯域、利得、インピ-ダンス整合の関係を実験的に明らかにした。本方法の実用例としてテレビ取材中継用平面アンテナを設計、試作し性能評価している。以下にその研究成果をまとめる。(1)適当な大きさの第1無給電素子(整合素子)を選び、放射素子との間隔を調整することで、任意の出力インピ-ダンスの給電線に整合させることができ、さらにインピ-ダンスの周波数特性を比帯域10[%]以上の広帯域にできる。(2)放射素子単体の利得は7〜8[dBi]であるが、第2無給電素子(導波素子)の大きさと、放射素子との間隔を調整することで、8〜12[dBi]の利得が得られる。(3)円偏波用の平面アンテナとしては無給電素子を円偏波の放射素子上に近接して置くことで、軸比3[dB]以下の比帯域は、2点給電で10[%]、1点給電で7[%]以上となる。(4)必要とするアンテナ基板の大きさを平面配列構成の場合と本研究の構成の場合と比較すると、利得約12[dBi]のアンテナにおいて、平面配列では2波長以上必要とするのに対し、ここで提案した放射方向配列では1.5波長以上ですむ。(5)本方法のアンテナは、テレビカメラ用に試作し、実際に使用した結果、マルチパスなどの影響の無い十分な性能を持っている。この整合素子、導波素子つきマイクロストリップアンテナは8〜12[dBi]の利得を適当に持たせることができること、周波数帯域は10[%]程度と広くできることにより、移動無線用に適したアンテナとして評価できる。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Shigeru EGASHIRA;Eisuke NISHIYANA;Akihide SAKITANI: "Stacked Microstrip Antenna with Wide Band and High Gain" 1999 IEEE INTERNATIONAL SYMPOSIUM AND URSI RADIO SCIENCE MEETING. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] Shigeru EGASHIRA;Eisuki NISHIYANA;Akihide SAKITANI: "Stacked Microstrip Antenna with Wide Band and High Gain" IEEE TRANSACTION ON ANTENNAS AND PROPAGATION.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1993-03-26   更新日: 2016-04-21  

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