研究課題/領域番号 |
01550351
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
船舶抵抗・運動性能・計画
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小山 健夫 東京大学, 工学部, 教授 (10010696)
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研究分担者 |
渡辺 岩夫 東京大学, 工学部, 助手 (70010890)
大和 裕幸 東京大学, 工学部, 助教授 (50220421)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1990年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1989年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | CAD / CAM / CIM / プロダクトモデル / 造船設計 / 工程設計 / 生産設計 / プロダフトモデル / 三次元モデリング / CAD@CAM / オブジェクト指向 |
研究概要 |
造船の分野において、CAD/CAMそして、さらにCIMへの期待は大きく、また一方、その実用化までには多くの努力と研究が必要であることはすでに十分認識されているところである。その中でもっとも重要な問題の一つが、本研究で取り上げたCAD/CAM統合型モデラである。現在、CADシステムが設計生産の現場に浸透しつつあるが、それらのシステムで得られたデ-タは、NCマシンへの入力デ-タ等以外には使用されず、CAMシステムへの広範な利用がはかられているわけではない。これはCAD/CAMシステム双方からアクセスするデ-タ構造のないことが原因であり、そこで本研究ではこれをCAD/CAM統合型モデラとよんで検討を行った。 CAD/CAM双方で用いるためには、全体構造やそれを構成する部品の形状、材質、仕上げ、公差、製作法、その部品の全体構造での位置、接合の仕方、組立法、各種注意事項等、現在図面や打ち合わせ会議で伝達されているかなりの量の情報を持たせることが必要であり、一方、初期設計の段階から使用するにはいろいろな設計変更等にすばやく柔軟に対応することも必要である。従って、ここでは研究内容を大まかに二分して、ひとつはモ-ルド面で定義された全体構造が与えられたとして、それから部品化を行い工作や組立に必要な情報を付加するシステムの考察と、もう一つは、船体構造を面の集合で表現し、設計変更や部品展開の変更等にすばやく対応のできる初期設計用デ-タモデルの検討を行うこととした。 その結果、基本的な考え方としモ-ルド面であたえられた全体構造に対して板厚を付加し、さらに部品そのものと部品間の接続情報を独立したデ-タとし、部品の属性値として、寸度、加工法等を定義し、接続情報の属性値として溶接法等を定義するデ-タ構造を提案し、基本的なシステムを構築した。また初期設計デ-タモデルの方も実際のシステムでの検討により、区画配置等の設計やその位置や枚数の変更には有効であることがわかり、しかし、その考え方で詳細構造の定義まで行おうとする大変であることも判明した。従って本研究のふたつのシステムを統合することにより初期設計から部品展開まで行うことが容易で、工程設計や工程管理システムにもつながるCAD/CAM統合型モデラとして有望であると考えられる。
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