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鉄筋緊張によるプレキャストRC部材のひびわれ防止に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01550377
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 コンクリート工学・土木材料・施工
研究機関九州工業大学

研究代表者

出光 隆  九州工業大学, 工学部, 助教授 (30039078)

研究分担者 高山 俊一  九州共立大学, 工学部, 助教授 (50039137)
研究期間 (年度) 1989 – 1990
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1990年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1989年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードひびわれを許すPC / 鉄筋 / ひびわれ抑制 / プレキャスト部材 / 定着 / 伝達長 / ひびわれ / プレキャストコンクリ-ト / プレストレス
研究概要

先ず、鉄筋を緊張する低プレストレストコンクリ-トについて、プレストレスの有効率およびその有効プレストレスによるひびわれ制御効果について検討し、乾燥収縮・クリ-プなどの影響を受けてもひびわれを抑制できる程度に十分に残留することを明らかにした。なお、鉄筋にプレストレスを導入しても、つり合鉄筋比以下であれば、終局耐力はRCの場合とほとんど変わらない。
次いで、鉄筋のリラクセ-ション率は、常温時ではPC鋼より線の1/2以下、高温時(100℃)では1/3以下となることが明らかにされた。したがって、PC鋼棒程度の値をとっておけば、それ以上になることはないものと考えられる。
鉄筋緊張PC部材の端部定着機構は、ふしの影響が極めて大きい点で、PC鋼材を用いる場合とは大きく異なっている。そこで、鉄筋張力のコンクリ-トへの伝達は、ふしの機械的抵抗(Ri)と両者間に働く接触圧による摩擦抵抗(Rfi)の両方によってなされると考え、プレテンション部材端での鉄筋の定着機構モデルを提案した。その計算方法で、ふしに作用する抵抗力から求めた付着応力(τi)、ポアソン効果による摩擦抵抗から求めた付着応力(τf)およびコンクリ-トに導入されたプレストレス(σc)等を求めたところ、Transfer Bondのうち鉄筋のポアソン効果による摩擦力で負担される部分は15〜30%で、残りの70〜85%はふしによって負担されており、異形鉄筋の場合、定着の主役はふしの機械的抵抗力であることが分かった。また、σcの分布曲線は実測値と比較的よく合致した。定着部の付着破壊および割裂破壊に対する安全性の検討方法を提案し、鉄筋緊張PCではコンクリ-ト強度が150kgf/cm^2と低い場合でも、それらの破壊はほとんど生じないことを明らかにした。

報告書

(3件)
  • 1991 研究成果報告書概要
  • 1990 実績報告書
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 出光,山崎,渡辺,江崎: "鉄筋のPC緊張材としての利用に関する研究" プレストレストコンクリ-トの発展に関するシンポジウム論文集. 1. 1-6 (1990)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T. IDEMITS, T. YAMASAKI, A. WATANABE: "Investigation on The Required Characteristics of RC Bars Used as PC Tendons" Proceeding of The Symposium on Developments in Prestressed Concrete. 1-6 (1990)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 出光 隆: "鉄筋を緊張材として用いたPC部材の伝達長" 土木学会西部支部研究発表会講演概要集 平成元年度. 662-663 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 福井 洋介: "鉄筋緊張プレキャスト部材のひびわれ特性" 土木学会西部支部研究発表会講演概要集 平成元年度. 620-661 ( 1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 出光 隆: "鉄筋のPC緊張材としての利用に関する研究" プレストレスコンク-トの発展に関するシンポジウム論文集. 1-6 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 江崎 純: "鉄筋緊張PC部材の端部付着応力解析" 土木学会第45回年次学術講演会講演概要集(第5部). 610-611 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 福井洋介,出光隆,金成洙: "鉄筋緊張プレキャスト部材のひびわれ特性" 平成元年度土木学会西部支部研究発表会講演概要集. 620-661 (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 金成洙、出光隆,江崎純,花田久: "鉄筋を緊張材として用いたPC部材の伝達長" 平成元年度土木学会西部支部研究発表会講演概要集. 662-663 (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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