研究課題/領域番号 |
01550394
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
水工学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
藤田 睦博 北海道大学, 工学部, 教授 (80001139)
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研究分担者 |
嵯峨 浩 苫小牧工業高校専門学校, 土木工学科, 助手 (50153929)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | ファジィ推論 / ファジィ回帰式 / 流出予測 / あいまい推論 / ファジィ数 / 単位図 / ファジィ演算 / 非ファジィ数 |
研究概要 |
近年、水分情報サ-ビス網が整備され市町村単位であってもオンラインに近い形式で情報の入手が可能になっている。市町村サイドにたって考えるならば、水分情報の受信タ-ミナルを設置したとしても、この情報をいかに利用するかが問題となっている。本研究では、河川情報センタ-が実施した各市町村に対するアンケ-ト調査結果を参考にして、市町村が管理する小河川の水位予測に主眼を置いた研究を行った。 小河川の実状に則して、降雨情報は水分情報サ-ビスネットワ-クだけに依存するものとし、独自の水位計測設備なども皆無とした。極めて、不利な環境下での水位予測を想定ている。また、少しでもリ-ドタイムの長い水位予測をしようとすると、小流域を対象にしているだけに降雨の予測が必要になる。現段階では、降雨量の予測値は定性的な「極強」、「中」、「並」などの表現で与えられる場合が多い。また、予測対象地点の洪水中の水位情報も目視観測による電話情報の利用を想定して、ファジィ推論を用いる予測手法を提案した。 ファジィ推論による水位予測では、従来の流出解析で用いられているモデルを組み込んだ場合とそうではない場合について検討した。従来の流出モデルを組み込んだファジィ推論では(このような推論法は本研究で始めて取り上げたもので、流出モデルとして単位図を利用している)ファジィ数と非ファジィ数の加減乗除の演算が必要になり、この演算法の定義についても検討した。 実際の予測計算は、流域面積が0.1km^2の宮ノ森流出試験地の実測資料を用いて行い、予測計算手法の有効なることを確かめた。
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