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都市における音環境と居住者の音意識との関連について

研究課題

研究課題/領域番号 01550424
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 都市工学・衛生工学
研究機関京都大学

研究代表者

平松 幸三  京都大学, 工学部, 助手 (70026293)

研究分担者 高木 興一  京都大学, 工学部, 助教授 (50026077)
研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1989年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードサウンドスケ-プ / 京都 / 祇園祭 / 騒音の社会調査
研究概要

京都市内の山鉾町の中から調査対象として8ケ町を選び出した。その8ヶ町で音環境に関する質問紙調査と聞きとり調査を実施した。また、携帯用テ-プレコ-ダを用いて地区内の音を録音し、それを再生して地区内の音の音源を識別するとともに、その発生回数、エネルギ-寄与率を算出した。その結果、日常的な山鉾町の音環境は、自動車の走行音で支配されており、かつその騒音レベルは幹線道路、準幹線道路、路地といった道の種類により大きく異なる。道路の音が住居内の居住空間に到達するまでに減衰する騒音レベルは20〜40dBである。質問紙調査の結果から、居住者の騒音に対する不快感は、その住居の形態と高い相関があることが明らかとなった。これは、京都市内の大きな家屋や居住空間が道路から離れることによる。また、高層集合住宅の居住者は、聞こえる音の音源が木造低層住宅の居住者と異なることによる。道路交通騒音がうるさいと思う道路と交通量が多いと思う道路は一般に異なること居住者が音を聞いている範囲(音地平)が約200mの範囲であることも明らかとなった。音地平は、祇園祭の囃子に対する住民の意識にも反映され、さらに二階囃子の聞こえる範囲ともほぼ一致するものである。山鉾町の音環境は、日常と非日常によって大きく分節化され、画一的な科学的調査によっては把握することができないことが明らかとなった。ただし、非日常とは祇園祭の期間中のことである。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 平松幸三,高木興一: "音環境の把握と方法論との関連について" 環境衛星工学研究. 4. 26-43 (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 平松幸三,白井良実,藤広稔,高木興一,山本剛夫: "山鉾町(京都市)の音環境と住民の意識" 日本音響学会講演論文集. 579-580 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 平松幸三,高木興一,小西潤子: "京都山鉾町の音環境の日常と非日常" 日本音響学会講演論文集. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 平松幸三: "騒音からサウンドスケ-プへ" 公害と対策臨時増刊緑の読本11. 11. 2-6 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 平松幸三: "騒音問題の現状と将来を考える" 土木学会関西支部, 121 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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