研究課題/領域番号 |
01550428
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
都市工学・衛生工学
|
研究機関 | 北海学園大学 |
研究代表者 |
余湖 典昭 北海学園大学, 工学部, 教授 (60109501)
|
研究期間 (年度) |
1989 – 1991
|
研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1991年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1990年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1989年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
|
キーワード | 水質予測 / 新設ダム / 貯水池水質 / 選択取水 |
研究概要 |
平成2年度は昨年度に引き続き、研究対象水域である定山渓ダムさっぽろ湖について4回の調査を行うとともに、数理モデルによる水温・濁度解析、タンクモデルによる流入河川流量の解析等について実施した。得られた結果は以下の通りである。 1.湛水後の水質変化について;平成元年度と比較すると窒素、リンの濃度もほぼ同レベルであったが、昨年度以上のクロロフィルーaが検出された。出現藻類の優先種はまだ確定していないが、予想を上回る発生量であり、来年度も引き続き検討したい。 2.数理モデルによる水温・濁度解析;ほぼ良い結果が得られたが、一時期やや実測値と計算値の整合性が悪く検討課題を残した。その原因は、流入河川水温デ-タに推定値を用いていることにあると考えられ、特に融雪洪水期の計算時には大きな誤差を生むことが分かった。したがって、来年度は流入河川水温の連続観測を実施するとともに、融雪期を含めた河川水温の推定方法についても検討を開始する計画である。 3.タンクモデルによる流出解析;降雨による河川流量の応答は、融雪期も含めてほぼ再現できた。しかし、融雪期と融雪期以外の時期を、同一のパラメ-タで計算すると誤差が大きくなるため、季節によるパラメ-タの変更が必要と考えられた。 4.選択取水の運用法;選択取水の運用法(取水水位)によって、水温を始めとする水質成分の分布、貯水池内の水の流動形態が、大きな影響を受けることが2年間の調査および計算から明らかになった。今後、水質制御を前提とした選択取水の合理的運用方法を、数理モデルを用いてより詳細に検討を加えたい。
|