研究課題/領域番号 |
01550469
|
研究種目 |
一般研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
建築計画・都市計画
|
研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
今井 正次 三重大学, 工学部, 教授 (60023321)
|
研究期間 (年度) |
1989 – 1991
|
研究課題ステータス |
完了 (1991年度)
|
配分額 *注記 |
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1991年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1990年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1989年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
|
キーワード | 施設生活者 / 離室率 / 積極行為率 / 余暇的行為 / 4床室 / ディスペ-ス / 生活行動要求 / 24時間生活施設 / 生活動行要求 / 病棟 / 病室 / 特養 / 老人保健施設 / ねたきり / 患者 / 生活 / 離床率 |
研究概要 |
医療法人O病院3階の一般病棟と国立T病院1階から5階までの整形外科・外科系・混合(小児・眼科・皮膚科・耳鼻科・放射線科)・急性内科病棟・慢性内科病棟と別棟病との産婦人科、およびO特養、O老健とFサナトリウム(3・5階病棟)の11施設単位延べ515人の生活者の行動等について、(1)10分置きの巡回観察紀録調査(2)物品配置調査(3)ディスペ-ス等の定点における観察記録調査(4)属性調査を行った。 その結果を以下の3編の論文としてまとめた。 離室率・行為率からみた施設生活者の生活行動要求ー病院・療養施設の生活空間の計画に関する研究1ー:入院・入所者の生活は医療行為や生活必需行為に費やされる時間は1割前後しかなく、あとの時間は何らかの形で自由にすごす時間となっている。病室以外の空間に恵まれているO病院やO老健ではおおむね離室率が高く、積極行為率が低い。ディスペ-スなどの全くないT病院では離室率が低く、積極行為率が高い。[積極行為率+離室率]はどの施設単位でもほぼ同じように分布しており、生活行動要求は施設によって余り変わらないと考えられる。 病室・療養室の生活空間形成の要求ー病院・療養施設の生活空間の計画に関する研究2ー:4床室ではどの患者も床頭台の方に向かって物品配置・行動の広がりを見せており、床頭台を部屋の中央側に配置する患者はベット両サイドを使い分けることにより秩序ある生活をしている。さらに患者間の距離も適切になり、コミュニケ-ションも適宜生まれ、積極的行為が多くなる傾向がある。これは室内の領域形成にとって重要な視点である。 ディスペ-スの使い分けからみた生活要求ー病院・療養施設の生活空間の計画に関する研究3ー:ディスペ-スの利用は短時間のことが多く、室内から気分転換頭のため利用することが非常に多いようである。TVの有無によって利用のされ方は大いに異なるが、時間帯・目的で空間を使い分けている。単純にディスペ-スがあれば良いというのでなく、使い分けることにできる空間が必要である。
|