研究課題/領域番号 |
01550606
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
無機工業化学・無機材料工学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
黒田 一幸 早稲田大学, 理工学部, 教授 (90130872)
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研究分担者 |
菅原 義之 早稲田大学, 理工学部, 専任講師 (50196698)
加藤 忠蔵 早稲田大学, 理工学部, 教授 (50063178)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1990年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1989年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | インタ-カレ-ション / 層状物質 / 層間化合物 / 固体化学 / 包接化合物 / 層状ケイ酸塩 / 層状遷移金属酸素酸塩 / 粘土鉱物 |
研究概要 |
ホストである層状物質とゲスト分子を適切に選択することにより機能性材料として応用可能な層間化合物を合成する手法を確立することを目的とし、本研究を遂行し以下の結果を得た。 1. 五酸化パナジウム水和物をホストとして用い、イオン交換と電気化学的手法によりビオロゲンを、イオン交換によりトリス(2,2'ービピリジン)金属錯体をインタ-カレ-ションさせることに成功した。 2. トリス(2,2'ービピリジン)金属錯体をゲスト、ニオブ酸カリウム(K_4Nb_6O_<17>)をホストとした反応系では、カリウムとのイオン交換により錯体がインタ-カレ-ション時にビス型へ変化することが明らかとなった。一方、層間のアルキルアンモニウムイオン交換により、トリス型のまま錯体を層間に導入することに成功した。ニオブ酸カリウムは2種類の層間を持つので、一方の層間にインタ-カレ-ションした層間化合物と両方の層間にインタ-カレ-ションした層間化合物の2種類の生成物を得ることに成功した。 3. 層状ポリケイ酸であり、単層構造を持つカネマイトの層間にトリメチルアルキルアンモニウムを導入することにより層構造を3次元化し、これを熱処理することにより種々の細孔径を持つ複合体の合成に成功した。 4. 陰イオン交換性を有するハイドロタルサイトと負電荷を持つポルフィリンや各種色素との層間化合物を合成することに成功した。 5. モンモリロナイトをホストとし、ゲスト分子(アクリルアミド、各種アルキルアンモニウム塩及びアルキルアミン)とを固体状態で混合することにより層間化合物が生成することを見い出した。また、2,2'ービピリジンをゲストとした固体間反応により層間でトリス型の錯体が形成することを明らかにした。
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