研究課題/領域番号 |
01550647
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
有機工業化学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
村上 正浩 京都大学, 工学部, 助手 (20174279)
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研究分担者 |
伊藤 嘉彦 京都大学, 工学部, 教授 (40026018)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | ホスゲン / パラジウム / イミドイルクロリド / 有機スズ化合物 / ジアルキニルイミン / ジアルキニルケトン / 大環状ポリエ-テル |
研究概要 |
まず、N-置換イソシアニドジクロリドと各種の有機金属化合物との反応を試みた。その結果、パラジウム触媒の存在下でN-置換イソシアニドジクロリドにアルキニルスズ化合物を作用させるとカップリング反応が進行し、対応するN-置換ジアルキニルイミンを与えることを見い出した。次に非対称なN-置換ジアルキニルイミンの合成を試みた。N-置換イミドイルクロリド誘導体およびパラジウム触媒について詳細に検討した結果、PdCl_2(dppf)を触媒として用いN-フェニルチオイミドイルクロリドにアルキニルスズ化合物を作用させると選択的チモノアルキニル置換生成物が得られることを見い出した。こうして得られたモノアルキニル置換生成物にPd(pph_3)_4の存在下でアルキニルスズ化合物を作用させることにより、段階的に異なるアルキニル基をイミノ炭素上に導入し非対称なN-置換ジアルキニルイミンを合成することに成功した。それぞれのステップに用いるパラジウム触媒の適切な選択が重要であった。N-置換ジアルキニルイミンはイミノ基の加水分解により容易にジアルキニルケトンへ誘導することができた。したがって本反応はジアルキニルケトンの有用な合成法になる。さらに上記の反応を大環状ポリエ-テルの合成に応用した。すなわちエ-テル鎖を持つ末端ジインから誘導されるビス(ジアルキニルスズ)化合物を用いてN-置換イソシアニドジクロリドとのカップリング反応を行ないジアルキニルイミン骨格を含む大環状ポリエ-テルを得た。この反応は新しい型のホスト分子の合成法として期待される。 以上本研究では、これまでほとんど用いられることのなかったN-置換イミドイルクロリド誘導体が、カルボニルジカチオンの等価体、すなわちホスゲン等価体として働くことを明らかにすることができた。
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