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金属カルボニルクラスタ-の開裂反応に及ぼす多座ホスフィン配位子の効果

研究課題

研究課題/領域番号 01550677
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 合成化学
研究機関九州大学

研究代表者

和田 富美夫  九州大学, 工学部, 助手 (90108671)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1989年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
キーワードルテニウムドデカカルボニル / 三座配位子 / トライポッド型配位子 / フラグメンテ-ション
研究概要

当該年度における研究結果の概要は以下の通りである。
1.トライポッド型三座ホスフィン配位子を有するKu_3(CO)_9{HC(PR_2)_3}の新規合成法を開発した。従来合成が困難であった(Y.〜2%)上記錯体を〔Ru_3(CO)_<11>〕^<2->あるいは〔HRu_3(CO)_<11>〕^-とホスフィン配位子の混合物を室温で酸処理することにより40〜63%の高収率で合成する事が可能となった。
2.新規トライポッド型配位子の合成
種々の異なった置換基を有する三座配位子の合成について同一置換基からなる既知のトライポッド型配位子の合成法を用いて種々検討を行なった。しかし、異なった置換基を有する場合は反応性が微妙に変化するため一般に多成分混合物を与え従来法では合成困難である事が分った。そこでリン原子をP=0又はP=Sの化合物にして段階的にトライポッド型配位子を合成する事により上記配位子を安定な形で単離精製できることがわかった。しかし収率に問題があるため現在最適反応条件について検討中である。
3.Ru_3(CO)_9{HC(PPh_2)_3}の化学的挙動
ルテニウム三核クラスタ-の開裂反応に及ぼす三座配位子の効果を検討するため(1)COとの反応、(2)塩基との反応、および(3)プロトン化反応について検討した。その結果、(1)上記錯体は塩基とは殆んど反応せず、Ru-Ru結合は開裂しない事、(2)通常の三置換ホスフィン錯体Ru_3(CO)_9(PPh_3)_3はCOで容易に開裂するが、上記錯体はCO50kg/cm^2、140℃まで安定であった。さらに(3)プロトン化により二ケのプロトンが付加しRu-Ru結合が開裂した錯体が生成し、脱プロトン化により低収率(〜20%)ながらもとの錯体が回収され、この事は通常の単座、二座配位子に較べて上記三座配位子が骨格の保持、開裂反応に大きく影響する事が分った。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Fumio WADA et.al.: "A new synthetic method of Ru_3(CO)_9{HC(PPh_2)_3}" Bull.Chem.Soc.Jpn.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] Fumio WADA et.al.: "Synthesis and Chemical behavior of Ru_3(CO)_9{HC(PR^1_2R^2_2R^3_2)}(R=alkyl,phenyl group)" Bull.Chem.Soc.Jpn.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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