研究課題/領域番号 |
01550680
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
合成化学
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研究機関 | 慶応義塾大学 |
研究代表者 |
只野 金一 慶應義塾大学, 理工学部, 助教授 (20051914)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1990年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
1989年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | クライゼン転位反応 / 光学活性合成素子(キロン) / 糖誘導体 / 抗腫瘍性天然物 / (-)ーアセトマイシン / (+)ー5ーエピアセトマイシン / 立体選択的炭素ー炭素結合反応 / オルトエステル型クライゼン転位反応 / 1、3ージメチルー2、4ージオ-ル構造 / (+)ーアセトマイシン / 抗腫瘍性抗生物質 / 天然物全合成 / 高立体選択的炭素-炭素結合反応 / クライゼン転位 / 合成素子(シントン) / オルトエステル / アリルアルコ-ル / 抗生物質(-)-アセトマイシン |
研究概要 |
1.私共は数年来、Dーグルコ-スより簡便に調制出来る骨格中にまたは側鎖の一部としてアリルアルコ-ル構造をもつ種々の誘導体を基質としたオルトエステル型クライゼン転位反応の立体選択性について検討している。この研究課題に一環として、平成元年度よりCー3位にメチル基が、またCー4位に側鎖としてアリルアコ-ル部位をもつフラノ-ス誘導体にオルト酢酸エチルとのクライゼン転位反応を検討した。 その結果、Zー型アリルアルコ-ル体を用いた場合、好収率かつ高立体選択的に転位反応が進行することを見出した。さらに、転位成績体の立体構造を明らかにすることも出来た。 こうして得られた化合物は骨格中に1、3ージメチル-2、4ージオ-ル等価構造を含む多官性糖誘導体であり、有機合成化学上有用な光学的に純粋な合成素子(キロン)のひとつに加えることが出来ると考えている。 2.クライゼン転位反応成績体の天然物合成への応用として既にいくつかの生物学上興味ある天然物の全合成を達成して来たが、この課題の一環として平成元年度には、オルトプロピオン酸エチルとのクライゼン転位反応の主成績体より出発した(-)ーアセトマイシンの最初の光学活性体としての全合成を達成した。 この結果、抗菌および抗腫瘍活性が報告されているこの抗生物質の提唱されていた立体構造を確認することが出来た。 また、この合成過程で天然物の立体異性体である(+)ー5ーエピアセトマイシンの合成もあわせて行なった。平成二年度には、アセトマイシン全合成の際得た知見を基に、クライゼン転位反応の際に副生するジアステレオマ-を出発物卒とした4ーエピ-および4、5ージエピアセントマイシン(アセトマイシンの立体異性体)の合成を計画しその目的を達成することが出来た。
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