研究課題/領域番号 |
01550698
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
高分子物性・高分子材料
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
須澤 利郎 広島大学, 工学部, 教授 (20034291)
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研究分担者 |
白浜 博幸 広島大学, 工学部, 助手 (60127660)
玉井 久司 広島大学, 工学部, 助手 (40106802)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1989年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 流動電位 / ガラスキャピラリ- / 高分子吸着層厚さ / 緩和速度 / ポリエチレンオキサイド / ポリビニルピロリドン |
研究概要 |
圧力調節システム・高分子溶液注入システム・電圧測定装置及び記録計を装着したキャピラリ-流動電位測定装置を組立て、設置した。 注入高分子として、平均分子量8900、43000及び731000のポリビニルピロリドン及び85000、570000のポリエチレンオキサイドを用いたが、ポリビニルピロリドンに関しては、分別を行ない分子量分布の狭い試料を得た。 ガラスキャピラリ-中に、ポリビニルピロリドン及びポリエチレンオキサイド溶液を迅速に注入後、キャピラリ-の流動電位の測定を行なうことにより吸着高分子層の厚さの変化を求めて、吸着高分子の緩和速度を測定した結果、以下の点が明らかになった。 1)高分子溶液注入時間の増加と共に・初期高分子吸着層の厚さは増加し、これと共に緩和時間は増加した。 2)分子量の影響に関して、高分子量試料よりも低分子量試料において、初期吸着層の厚さは大きく、これと共に緩和時間も増加した。 3)高分子溶液の注入を繰り返した場合、緩和後の吸着高分子層の厚さは漸次増加した。 4)高分子としてポリエチレンオキサイドを用いた場合、酸性pHではほとんど緩和が観察されず、緩和速度が非常に大きいことあるいは全く緩和が起こらないことが示唆された。中性pHでは初期吸着高分子層の厚さの時間による急速な現象が観察され、緩和速度が非常に大きいことが示された。
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