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電場下での金属酸化物のジル・ゲル法生成過程の研究

研究課題

研究課題/領域番号 01550705
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 高分子合成
研究機関東北大学

研究代表者

神山 智明  東北大学, 金属材料研究所, 助手 (90005926)

研究分担者 鈴木 弘志  宮城教育大学, 教育学部, 助教授 (30006449)
鈴木 謙爾  東北大学, 金属材料研究所, 教授 (10005861)
研究期間 (年度) 1989 – 1990
研究課題ステータス 完了 (1991年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1990年度: 200千円 (直接経費: 200千円)
1989年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワードアルコキシド / ゾルゲル過程 / SAXS / 電場 / フラクタル / シリカ / チタニア
研究概要

本年度は装置整備については,高電圧(3.5kV)まで耐えられる,静電場中のゲル化用装置を設計し製作した(極間距離5mm).
ゲル化過程については,SAXS散乱強度と構造に依存すると考えられる性質,曳糸性,を対応させることにより,調べた.それは,曳糸性を示すような構造が電場に対して敏感に反応すると考えたからでもある.試料は二成分系がより敏感に電場に対して反応すると考え,前年のシリカに引続き,チタニアおよびシリカーチタニア二成分系について測定を行った.チタニア系ゾルの調整は,溶媒としてモレキュラ-・シ-ブスで水を抜いた後還流したアルコ-ルを用い,また乾燥チッソ雰囲気で行なって,加水分解におよぼす水の影響を制御することに努めた.Water/Ti比0.5から10までチタニア・ゾルのSAXS測定をおこなった.それによれば測定したフラクタル次元数はWater/Ti比に大きく依存し,比が2のとき最小値を示す,またその時ゲル化反応が非常に速く進行する.比が4以上ではフラクタル構造を示さない.それぞれ,シリカおよびチタニアの一成分系について電場3kVの下でゲル化させたが,そのゲル化時間およびSAXSへの影響は認められず,一成分系については電場の影響は特定できなかった.
シリカ・チタニア二成分系について,超音波拡散器やスタ-ラ-により両アルコキシドを混合したり,シリコンエトキシドが加水分解された後チタニアゾルを加えるなどの方法で合成を試みた.しかし二成分ゾルの赤外スペクトル測定ではSiーOーTiに対応する930cm^<ー1>付近にショルダ-が見られたが,現段階では原子レベルでの混合は明瞭には確認できなかった.SAXSによればチタニアゾルでは水の対原料比が4のときフラクタル構造は観測できなかったが,シリカ・チタニア二成分ゾルになるとフラクタル構造が観測された.

報告書

(3件)
  • 1991 研究成果報告書概要
  • 1990 実績報告書
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (10件)

  • [文献書誌] T.Kamiyama,M.Mikami,K.Suzuki: "A SAXS study of gelation process of silicon and titanium alkoxides" Submitted to J Non-Cryot.Solids.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Tomoaki KAMIYAMA, Masaki MIKAMI and Kenji SUZUKI: "A SAXS Study of Gelation Process of Silicon and Titanium Alkoxides" J. Non-Cryst. Solids.

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1991 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 神山 智明,三上 正樹,鈴木 謙爾: "シリコンおよびチタン系酸化物ゾルゲル過程のX線小角散乱" 計算機支援による材料設計報告書. 27-30 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] T.Kamiyama,M.Mikami,K.Suzuki: "SAXS study of gelation process of silicon and titan alkoxide"

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] S.Matsuo,T.Kamiyama,K.Suzuki: "SAXS study of Alーbase amorphous alloys on annealing"

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木 弘志,佐々木 栄一: "液体アンモニア処理木材の割裂破壊におけるAEの挙動" 材料. 39. 382-386 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] 神山智明: "セラミックス材料の中距離オ-ダ-原子構造のSAXSによる研究" KEK internal report 中性子散乱による料料研究会議録. 27-32 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] S.Maramatsu etal.: "Medium-Range Order of Amaphour Silicon-Germanium Alloys:SAXS Study" Japn.J.Appl.Phys.28. L1092-L1095 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木弘志: "材料の超音波伝播速度におよぼす繊維傾斜角の影響" 木材学会誌. 36. 103-107 (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] 鈴木弘志: "液体アンモニア処理木材の割裂破壊におけるAEの挙動" 材料. 39. 46-50 (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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