研究課題/領域番号 |
01550761
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
反応工学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
幡手 泰雄 鹿児島大学, 工学部, 教授 (00038051)
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研究分担者 |
愛甲 涼子 鹿児島大学, 工学部, 教務職員 (50244265)
上村 芳三 鹿児島大学, 工学部, 助教授 (60160222)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1990年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1989年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | in situ 重合 / 機能性マイクロカプセル / ステアリン酸 / 徐放速度 / 単核マイクロカプセル / in situ重合 / 複合マイクロカプセル / 外皮膜 / 内皮膜 / 界面重合 / ポリスチレン / 多孔質膜 |
研究概要 |
in situ 重合を利用した機能性マイクロカプセルとして、温度による芯物質の放出制御を目的としたステアリン酸を芯物質とするポリスチレンマイクロカプセルをスチレモンノマ-濃度2ー6mol/l、攪拌速度 200ー600rpmの範囲で調製した。温度範囲293ー343Kで芯物質放出速度の温度依存性を検討し、以下の結果を得た。 1)モノマ-濃度は生成マイクロカプセルの平均粒径に余り影響を与えなかったが、モノマ-濃度増大と共に粒子径が小さくなる傾向があった。これは、モノマ-濃度を上げると粘性が小さくなる事と、重合により生成したポリマ-が短時間のうちに相分離を起こし、液滴の外皮膜を形成する事によると考えられる。 2)マイクロカプセルの透過係数は多くのin situ重合によるマイクロカプセルと同様に、同一温度ではマイクロカプセル調製時のモノマ-濃度A_0が増加する程減少した。A_0=2mol/lの場合には単核マイクロカプセルが、A_0=4mol/lの場合には多数の微小ポリスチレン球を含有するマイクロカプセル、A_0=6mol/lの場合にはマトリックス状マイクロカプセルが得られた。 3)75℃のステアリン酸徐放速度は40℃付近の約15倍になる事がわかり、徐放速度の温度依存性を持つ機能性マイクロカプセル製造の可能性が確かめられた。
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