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オ-バ-シ-ディングを意図した人為的管理下における芝草生態の研究

研究課題

研究課題/領域番号 01560028
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 園芸・造園学
研究機関東京大学

研究代表者

藤崎 健一郎  東京大学, 農学部, 助手 (30143407)

研究期間 (年度) 1989 – 1990
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワードオ-バ-シ-ディング / 暖地型芝草 / 寒地型芝草 / セントオ-ガスチングラス / クリ-ピングベントグラス / ペレニアルライグラス / 発芽温度 / りん酸肥料
研究概要

ウィンタ-オ-バ-シ-ディングとは年間を通じて芝生を緑に保つために暖地型と寒地型の芝草を組み合わせて利用する手法である。種の選択と管理手法の開発のため、各種芝草の形質についての基礎的知見の集積が必要である。本研究では以下の3点についての実験を継続中である。
(1)暖地型芝草の形態比較 セントオ-ガスチングラスの茎葉の形態を調べたところ、以前に調べたバ-ミュ-ダグラスと同様の節群構造を持っていた。ゾイシアグラスの節群はほとんど例外なく3節からなるのに対し、バ-ミュ-ダとセントオ-ガスチンでは2節のものも多い。また分枝の発生がゾイシアとバ-ミュ-ダでは1,2節からに限られていたのに対し、セントオ-ガスチンでは3節めからも出るという違いが見いだされた。これは踏圧に対して有利な形質である。
(2)寒地型芝草の発芽温度の比較 寒地型芝草の発芽適温は調べられているがあまり差がない。日本で用いる場合には高温に対する反応が問題となるので、4種の芝草についてこれを調べ、種間に大きな差のあることが見いだされた。10℃ではどの種も94%以上の発芽率を示した。20℃程度の場合にはト-ルフェスクとヘレニアルライグラスの発芽はほとんど落ちないがクリ-ピングベントグラスとケンタッキ-ブル-グラスの発芽は落ちてきた。ところが40℃の時に3種の発芽率が急に落ちるのに対し、クリ-ピングベントグラスは61%が発芽するという逆転現象が見いだされた。したがって対暑性の優劣は基準の取り方によって入れ替わることになる。このことは温暖地に利用する寒地型芝草の選択を左右する。
(3)燐酸肥料に対する反応の比較 各種芝草で燐酸施肥の有無による生長の差異を調べた。ゾイシアグラスではほとんど差がなかったのに対し、寒地型芝草では差異の目立つものが見いだされた。暖地型と寒地型芝草の競争を調節するのに燐酸の施用が有効である可能性が示唆された。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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