研究課題/領域番号 |
01560101
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用生物化学・栄養化学
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
船津 軍喜 九州大学, 農学部, 教授 (40038196)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1989年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | リボゾ-ム不活化蛋白質 / 蛋白合成阻害蛋白質 / 蛋白質の一次構造 / 植物種子蛋白質 |
研究概要 |
本研究は植物起源のリボソ-ム不活化蛋白質(RIP)の構造並びに構造・活性相関の解明を目的としたもので、本年度は以下の成果を得た。 1.RIPの全アミノ酸配列の決定 RIPをCNBrまたは各種プロテア-ゼで分解して得られたペプチドを逆相HPLCで分離精製した後、DABITC/PITC法によりアミノ酸配列を調べ、それらのつながりから全アミノ酸配列を決定した。 (1)ニガウリ種子のRIP(momordin):250個のアミノ酸から成り、分子内にS-S結合を有せず、Asn-227に糖が結合することが明らかになった。その配列はluffin-a(ヘチマ種子)及びtrichosantin(カラスウリ根茎)とそれぞれ67%及び56%同一であることがわかった。 (2)アメリカヤマゴボウ種子のRIP(PAP-S):257個のアミノ酸から成り、分子内に2個のS-S結合を有し、Asn-44、-10、-243にGlcNAcが結合することが明らかになった。その配列はMAP(オシロイバナ)及びリシンA鎖(ヒマ種子)とそれぞれ37%及び36%同一であることがわかった。 2.RIPのリボソ-ム不活化活性に関与するアミノ酸残基の検索・同定 RIPの活性に及ぼす化学修飾の影響から、活性に関与するアミノ酸残基の検索を行ない、さらにその一次構造上の位置を決定した。 (1)リシンA鎖:Arg残基のほか、Tyr残基も活性に関与することを見出し、それはTyr-194、Tyr-243、Tyr-257のいずれかであると推定した。 (2)Luffin-a:活性に関与するアミノ酸残基としてHis-140、Tyr-165、Lys-231を同定した。 (3)Momordin-a:Lys-231(luffin-aと同じ)のほかTyr残基が活性に関与することが見出された。 (4)PAP-S:活性に関与するアミノ酸残基としてArg-68とArg-238が同定された。
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