研究課題/領域番号 |
01560107
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用生物化学・栄養化学
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研究機関 | 福山大学 |
研究代表者 |
不破 英次 福山大学, 工学部, 教授 (00046765)
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研究分担者 |
井ノ内 直良 福山大学, 工学部, 講師 (80193621)
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研究期間 (年度) |
1989
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研究課題ステータス |
完了 (1989年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | トウモロコシ澱粉 / もち性澱粉の特性 / 澱粉のヨウ素吸収曲線 / 澱粉の糊化特性 / 澱粉の老化特性 / 澱粉の糊化熱 / アミロペクチンの鎖長分布 |
研究概要 |
1.近交系デント種トウモロコシoh43のもち遺伝子座上に異なるwaxy(wx)遺伝子、wx^<B3>、wx^<m-8>、wx^<m-1>、wx^<90>、wx^R、wx^<C32>、wx^<S5>、wx^aをもつwx allele seriesの劣性変異株と、それぞれのwx遺伝子に相当するWx遺伝子をもった正常株の完熟種子からSchochの方法に順じて胚乳澱粉粒を調製した。 2.これらの胚乳澱粉を用いて、ヨウ素吸収曲線の特性値を比較検討した結果、正常株の最大吸収波長(2max)青価(680nmにおける吸収値)はいずれも582〜593nm、0.37〜0.42の範囲内にあり、ほどんど差がなかったが、wx allelc scriesの中でwx^<S5>はλ_<max> =557nmと他の値(530〜541nm)より幾分長波長側にあり、また青価(0.22)も他の値(0.13〜0.16)に比べて高く、アミロペクチンの鎖長が長いことを示唆する結果がえられた。 3.精密示差走査熱量測定法(DSC)による澱粉の糊化特性は、もち株の方が正常株のもよりも糊化終了温度が高く〈80〜82℃>77〜80℃)、糊化熱も大きい(2.9〜3.4cal/g>2.6〜3.1cal/g)ことを確かめたが、正常株相互相間及びもち株相互相間では糊化温度、糊化熱ともに有意差はなかった。現在、澱粉の老化特性について検討中であり、もち株の老化澱粉の糊化熱の方が正常株のものより幾分大きいとの結果を得ている。 4.wx allele seriesの澱粉についてイソアミラ-ゼで枝切り後、ゲル濾過分別し、高速ゲルクロマトグラフィにより、低角レ-ザ-光散乱光度計と精密示差屈折計を検出器として、各分画の分子量分布を測定中である。
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