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ジャガイモYウイルス普通系統(PVY-O)のゲノムのクロ-ン化と構造解析

研究課題

研究課題/領域番号 01560116
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 応用微生物学・発酵学
研究機関東京大学

研究代表者

日高 真誠  東京大学, 農学部, 助手 (50183918)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1989年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
キーワード植物ウイルス / PVY / cDNA / クロ-ニング / 植物体再生
研究概要

1.PVYのゲノムRNAより作製したcDNAのクロ-ン化
PVYには、普通系統(PVY-O)と黄斑えそ系統(PVYーT)の2系統が存在し、この両系統の間では干渉作用が認められないので、両ウイルスのゲノムの塩基配列にはある程度の差異があることが予想された。そこで、この両系統のウイルスをタバコ(Nicotiana tabacum cv.Samsun NN)で増殖させ、純化精製した後ゲノムRNAを抽出した。その鎖長は両ゲノムとも電気泳動上約10kbであった。このRNAよりoligo(dT)をプライマ-としてcDNAを合成しクロ-ン化したところ、PVY-Oでは4.7kbの、PVY-Tでは1.3kbの最大鎖長のcDNAを得た。これらの全塩基配列を決定したところ、その末端にはpoly(A)鎖が存在したのでゲノムRNAの3'側に相当するものであると判明した。両者の塩基配列の相同性は88%であった。また両塩基配列とも予想されるopen reading frameとしては1個の連続したものしか見いだされず、ウイルス構成タンパク質がpolyproteinとして生成されることが示唆された。両ウイルスの外被タンパク質は共に267アミノ酸であると推定されたが、両者間の相同性は92%にとどまった。また、非相同アミノ酸の50%はN末端から45アミノ酸の範囲内に局在していた。
2.タバコの組織からの植物体再生条件の検討
PVY抵抗性植物の遺伝子組換え技法を用いた育種のためには、組織から植物体を再生させる必要がある。そこでタバコ(N.tabacum cv.Petit Havana line SRI)の葉の切片を、ナフタレン酢酸とベンジルアデニンを制限したMurashige-Skoog培地上で培養することにより、植物体へと再生させることに成功した。今後は、この条件を上記PVY外被タンパク質遺伝子でのタバコの形質転換系に応用することが可能であると考える。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 日高真誠: "The nucleotide sequences of coat protein-coding regions of two Japauese potato virus Y strains" Journal of General Virology.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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