研究概要 |
1.<Pseudomonas>___ー <stutzeri>___ーのマルトテトラオ-ス生成アミラ-ゼ遺伝子(<amyP>___ー)の発現調節 <amyP>___ーは2kbの単一シストロンとして転写され,転写開始点は翻訳開始コドンの上流606pに存在した。その上流には<Pseudomonas>___ーで見い出されているプロモ-タ-領域共通配列が見い出された。<amyP>___ーをE__ー.<coli>___ーに導入した場合,転写量は少なくしかも転写開始点がP__ー.<stutzeri>___ーにおける開始点の49bp下流にあることがわかった。またマルトテトラオ-ス生成アミラ-ゼの合成はマルト-スにより転写レベルで誘導され,グルコ-スにより転写後に抑制されることが明らかとなった。 2.P__ー.<stutzeri>___ーのRNAポリメラ-ゼの精製及びその性質 P__ー.<stutzeri>___ーMOー19の菌体30gより2.2%の収率でSDSーPAGEでほゞ純粋なRNAポリメラ-ゼを精製した。酵素はDNA依存性であり,α,β,β´,σのサブユニットより成るものと思われ,分子量はP__ー.<aeruginosa>___ー,<Pseudomonas>___ー spやE__ー.<coli>___ーのものより小さく特徴的であった。σ因子が大きく違うことが<amyP>___ーのE__ー.<coli>___ーでの発現を妨げているものと推察される。 3.<Pseudomonas>___ー <amyloderamosa>___ーイソアミラ-ゼ高生産変異株の解析 P__ー.<amyloderamosa>___ーSBー15を変異原処理することにより得た株MIー414はイソアミラ-ゼ生産量が10倍上昇していた。この高生産変異の要因を検討したところ,イソアミラ-ゼ遺伝子(iam)の増幅はなく両株の<iam>___ーーmRNAの転写開始点は同じであった。これがプロモ-タ-変異によるものと推定し,MIー414の<iam>___ープロモ-タ-領域をクロ-ン化し,DNA塩基配列を決定したところ,その配列はSBー15のものと全く同一であった。そこでリファンピシンを用いて両株の<iam>___ーーmRNA半減期をSIマッピングで解析したところ,半減期はSBー15で3分,MIー414で19分であった。以上の結果より<iam>___ーーmRNAの安定化が高生産変異の要因の一つであることが示唆された。
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