研究課題/領域番号 |
01560125
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用微生物学・発酵学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
土屋 英子 広島大学, 工学部, 助教授 (90127671)
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研究期間 (年度) |
1989 – 1990
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研究課題ステータス |
完了 (1990年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1990年度: 300千円 (直接経費: 300千円)
1989年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | Saccharomyces cerevisiae / DNA複製 / 核蛋白質 / 細胞周期調節 / 胞子形成 / DNA結合蛋白質 / プロティンキナ-ゼ / プロテインキナ-ゼ / Saccharomyces cerevisial |
研究概要 |
酵母のDNA複製を調節する70Kdの核蛋白 (p70)に対するモノクロ-ナル抗体を用い、発現ベクタ- λgtllに作成した酵母gene libratyよりこの抗体と反応する融合蛋白を生産するクロ-ンを取得した。さらに遺伝子全体を含むクロ-ンを酵母ゲノムライブラリ-より取得し得られたDNA 5.1KbのDNA塩基配列の決定を行ない、この配列中に4.1KbのORFの存在を見いだした。核酸および蛋白のデ-タベ-スに対しホモロジ-検索を行ない、本遺伝子が新規なものであることを確認した。解析の結果、本遺伝子はN末端近傍約250bp内にp70と同一のエピト-プを持つ130Kdの核蛋白をコ-ドするものであることが明らかになった。本遺伝子の発現は酵母の生育と強く関連しており、また本遺伝子を破壊した株は劣性致死の形質を示したことから、本遺伝子は酵母の生育に必須なものであることを見いだし、この遺伝子をNPSI(nuclear protein of Saccharomyces)と命名した。本遺伝子の破壊株内で遺伝子をGALIプロモ-タ-の支配下に発現させて生育させたのち、グルコ-スを含む培地に移して遺伝子の発現を停止させると細胞は核が一つで大きな芽を持った形態に揃って生育を停止した。このことから本遺伝子は細胞周期のS期またはM期の調節に関わるものであることが明らかになった。また本遺伝子の破壊をホモに持つ二倍体の条件致死株を作成し、NPS1遺伝子の胞子形成過程における作用の有無を調査した結果、NPS1は胞子形成にも必須であることを明らかにし、その作用時期は減数分裂前DNA複製期の当たりであることを示す結果を得た。さらにnps1蛋白にはDNA結合活性、蛋白リン酸化酵素活性があることを生化学的に明らかにした。以上の結果により、NPS1はDNA結合能、蛋白リン酸素酵化活性を持ち、酵母の生育・胞子形成に必須な核蛋白をコ-ドする新しい細胞周期調節伝遺子であることを明らかにできた。
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