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土壌堆積腐植層の形成過程における土壌動物の役割の評価

研究課題

研究課題/領域番号 01560165
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 林学
研究機関京都大学

研究代表者

武田 博清  京都大学, 農学部, 助教授 (60109048)

研究分担者 岩坪 五郎  京都大学, 農学部, 教授 (00026395)
研究期間 (年度) 1989 – 1990
研究課題ステータス 完了 (1990年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1990年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1989年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワード土壌堆積腐植層 / ヒノキ林 / アカマツ林 / 土壌動物 / 間接作用 / 直接作用 / トビムシ / ササラダニ / リタ-バッグ / ヒノキ針葉 / 分解過程 / 植物遺体 / リ-チング / 土壌動物ー微生物の相互作用 / リタ-バッグ法 / コナラ林 / モ-ダ型 / ムル型 / 斜面地型
研究概要

土壌堆積腐植層の形成過程における土壌動物の役割を,土壌断面の微細形態の顕微鏡による直接観察と,リタ-バックグを用いた野外実験により調べた。調査地としてアカマツとヒノキ林を選んだ。
土壌堆積腐植の微形態の観寮から次のことが明らかとなった。アカマツ林,ヒノキ林のモ-ダ-型堆積腐植の形成過程において,土壌動物は,直接分解に働く動物群と間接的に働く動物群に分けられる。ササラダニなどの動物群は針葉の葉肉部分を食べ直接的に分解に仂いていた。トビムシ,双翅目幼虫などの動物群は植物遺体(リタ-)に侵入した菌(糸状菌)を食べることで菌類の分解活動を調整し間接的に分解に寄与していた。土壌堆積腐植層のK層には植物遺体一土壌動物のフンから成る固粒構造が認められた。H層は上部で形成された分解産物の集積層を形成していた。土壌動物は植物遺体の摂食,菌類の摂食によりフンを生産した土壌構造の形成に役割をしていた。ヒノキ針葉を用いたリタ-バッグの実験を行った。ヒノキ針葉の分解に伴う重量,窒素,炭素の量の変化と土壌物物群集の変化から土壌動物の分解での間接作用と摂食による直接作用が明らかとなった。土壌動物除去とコントロ-ル区での分解からコ土壌動物が菌を摂食することで土壌の菌の活性に影響し、その結果として間接的に重量、窒素の変化に働くことが明らかとなった。分解に伴う針葉の形態観察から、ササラダニの葉肉摂食が示され、直接分解の役割が示された。
観察と実験から、土壌動物の分解での役割が、直接と間接作用から成ること,さらに,フンの生産により植物遺体ーフンの固粒構造を形成し植物の養分吸収の場を作ることが示された。

報告書

(3件)
  • 1990 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 加藤 篤,武田 博清,岩坪 五郎: "アカマツ,ヒノキ天然林の斜面上部と下部におけるアカマツ針葉の分解過程について" 第101回日本林庁会論文集. 101. 277-279 (1990)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hirosh TAKEDA: "Field Expermento on th Structure and Maintenance of lollembolan Commuuty" E dapholog:a. 特別号. (1990)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kato Atsushi, Hiroshi TAKEDA, Goro IWATSUBO: "Decomposition processes of pine needle in the ridge and bottom parts of a Pine-Chamaecyparis forest slope." Proc. 101 th. Jap. Forest Soc.277-279

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Hiroshi TAKEDA: "Field Experiments on the Structure and Maintenance of Collembolan Community." Edaphologia (special volume).

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1990 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 加藤 篤,武田 博清,岩坪 五郎: "アカマツ,ヒノキ天然林の斜面上部と下部におけるアカマツ針葉の分解過鍋について" 第101回日本林学会論文集. 101. 277-279 (1990)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書
  • [文献書誌] Hiroshi TAKEDA: "Field Experimento on the Structure and Maintenance of Collembolan Community" Edaphologia. 特別号. (1991)

    • 関連する報告書
      1990 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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