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魚類耳石の瞬間成長率と筋肉RNA量の相関に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 01560197
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 水産学一般
研究機関北海道大学

研究代表者

麦谷 泰雄  北海道大学, 水産学部, 助教授 (50001615)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1989年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワード耳石 / RNA-DNA比 / 成長相関 / ニジマス / 絶食 / 日内変動
研究概要

目的:魚類耳石の日周輪間隔から、その固体の過去の特定日における成長の良否を推定することが可能か否かを明らかにするために、耳石の成長と体成長の相関を調べた。
方法:体重約120gのニジマスを使用した。耳石の瞬間成長率は摘出小嚢(含耳石)を^<45>Caリンゲル液で2時間培養し、耳石に沈着したCa量より算出した。体成長の良否は背白筋のRNA-DNA非(Schmidt & Thannhauserの変法)により求めた。60尾のニジマスを2群に分け、一群は5日間絶食し、再び給餌した。この間絶食後、1日、2日、3日および5日目に、また再給餌後、1日、2日、3日、および4日目に魚を取り上げ、耳石のCa沈着量と筋肉RNA-DNA比の相関を調べた。他の群は給餌を継続し対照とした。また耳石の日周成長に対応した体成長の相関を調べるため、ニジマスを1000時、1600時、2200時および0400時に取り上げ、両者の日内変動を調べた。同時に血清Ca量の変動も調べた。
結果:絶食に伴う耳石の成長と体成長の変動は経時的に一致し、値は共に2日目から低下し、5日目で対照値の約半分になった。給餌開始後は、耳石の値は1日後にー過的に回復し対照値との差はなくなったが、2日目および3日目に再低下し、4日目で回復した。これに対し、RNA-DNA比は給餌後4日目で始めて対照レベルまで回復し、耳石で見られた一過性の回復現象は認められなかった。耳石へのCa沈着および筋肉RNA-DNA比には顕著な日内変動が認められ、共に2200時に最低値を示し、両者の変動は類似していた。血清Ca量も2200時に最低値を示した。これらの結果から、耳石の成長と体成長は、通常は日単位で相関しているものと考えられる。しかし塩化アンモニウム投与による急性薬物中毒の場合および成長ホルモン投与による影響については、必ずしも高い相関を得られなかった。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Mugiya,Y: "Biochemical relationship between otolith and somatic growth in the rainbow trout,Salmo gairdneri" Journal of Fish Biology.

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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