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コイの補体第5成分(C5)の単離

研究課題

研究課題/領域番号 01560211
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 水産学一般
研究機関九州大学

研究代表者

矢野 友紀  九州大学, 農学部, 教授 (90038266)

研究期間 (年度) 1989
研究課題ステータス 完了 (1989年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1989年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
キーワード魚類 / コイ / 補体 / C5 / K-76COOH / 補体成分 / 免疫
研究概要

補体は血液中に含まれる一連の酵素・タンパク質群であり、哺乳類ではC1からC9までの9成分からなることが知られている。著者らはコイ血清から、現在までに4成分(C1、C4、C2、C3)を検出・分離したが、本研究では、コイ補体に哺乳類のC5に相当する成分が存在するかどうかを明かにすることを目的とした。
1.哺乳類のC5の特異的不活化剤であるK-76COOHがコイの補体活性(溶血活性)に及ぼす影響を調べたところ、古典経路、第2経路ともに阻害を受けた。著者らが先に単離したC3の活性は阻害を受けなかったので、K-76COOHはコイ補体のC3より後に反応する成分を不活化すると考えられ、C5相当成分の存在が示唆された。なお、50%阻害濃度は両経路とも約0.5mg/mlで、ヒト補体系の場合とほぼ同じであった。
2.感作ヒツジ赤血球(EA)に、K-76COOHの存在下でコイ血清を作用させて得られた溶血中間複合体は、ヒドラジン処理コイ血清(C3とC4を欠く)と組み合わせると溶血した。したがって、このものは哺乳類のEAC1423に相当する複合体であると考えられた。
3.上記EAC1423と1.5M KSCN処理コイ血清を組み合わせても溶血が起きないことから、KSCN処理血清はC5以降の成分を不活化していると考えられた。そこで、この組み合せを検出試薬として、コイ血清をセルロファインGC-700でゲル瀘過し、C5の分離を試みた結果、分子量5万付近の画分に溶血活性が認められた。
4.今後この活性を示す成分が実際に哺乳類のC5に相当するものであるかを確認するために、免疫化学的な同定を試みる予定である。

報告書

(1件)
  • 1989 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tomoki Yano: "Partial Purification and Characterization of the Fifth Component(C5)of Carp Complement" Fish Pathology. 25. (1990)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書
  • [文献書誌] Miki Nakao: "Isolation of the Third Component of Complement(C3)from Carp Serum" Nippon Suisan Gakkaishi. 55. 2021-2027 (1989)

    • 関連する報告書
      1989 実績報告書

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公開日: 1989-04-01   更新日: 2016-04-21  

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